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優劣
「優劣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優劣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
下品との関係を考える場合には、共通点としては媚態の存在、差異点としては趣味の上下
優劣を理解するのが普通である。「いき」が有価値的であるに対して下品は反価値的であ....
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
ある。子供の中の一人で音楽好きの男の子があるのを幸いに、これを作曲家に仕立てて、
優劣は別としても兎に角、自分の胸から出るものを思うまま表現できる人間を一人作り度....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
でも登坂と僕とは、最初に出遭った関係からか、またお互いに文学好きで露伴と紅葉との
優劣を論じ合ったりしていたせいか、一番近しくなった。ことに一緒に順天中学へはいる....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
かった。食道楽の人は互いに競うて新しい変わった方法を発見しようとした、そしてその
優劣を決するために定時の競技が行なわれた。徽宗皇帝(一一〇一―一一二四)はあまり....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
西洋奴隷制のごときもと彝倫の思想より起こるにあらず。むしろ人間社会における強弱
優劣の関係より来る、西洋に奴隷制の存せしはなお東洋に乞丐制の存せしごときのみ、そ....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
になった。戦争の勝敗は今も昔も、個人の勇敢ということよりも、むしろ、武器の機械的
優劣によるものである。かつ尚武心は発達した。野心深い酋長等は、互いに政略を競い始....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
動かしがたき事実ではないか。心理的事実としては知識も感情も同一であって、その間に
優劣はないはずである。それだのに私は何ゆえに知性のみに従って、情意の確かなる事実....
「碁の手直り表」より 著者:菊池寛
っている直木を、三目で二度負かしたわけである。 二月号で、村松梢風氏との棋力の
優劣について、何か云っていたが、あれは両方で強がっているので、第三者たる川端君の....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
ーベンスに縁の深いこの町では、一流の画の大家が三人審査員になって、それらの作品の
優劣をきめることになっていました。 春と夏と秋を打っ通して、ネルロはこの大作の....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
いた。お蝶もみにくい容貌ではないが、お筆にくらべると確かに劣る。勿論、今更そんな
優劣を論じている場合ではない。出来たものなら仕方がないとしても、ここに第一の難儀....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
いた。お蝶もみにくい容貌ではないが、お筆にくらべると確かに劣る。勿論、今更そんな
優劣を論じている場合ではない。出来たものなら仕方がないとしても、ここに第一の難儀....
「レコード蒐集」より 著者:兼常清佐
むずかしいことをいっているようです。その一例は、レコードを通じて、演奏家の技術の
優劣巧拙を論じているのが普通なようです。たとえばコルトーの弾いたショパンの『エテ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
視しておるにもかかわらず、その余情を決して平常の社交上に及ぼさず、新旧両教の可否
優劣はもちろん、少しも信仰に関する話すらも言外せぬには実に感心した。 ある日、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て同じ病気でも、出かたが違う。そこを見分けて手当も変えて行く。そこに医者の伎倆の
優劣があるのだが……」。そういってその名医は多少得意の顔色を見せました。 人間....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
機の行動半径も大飛躍し、敵目標に潰滅的打撃を与うるものは爆撃機であるが、空中戦の
優劣が戦争の運命を左右し、依然戦闘機が空中戦の花として最も重要な位置を占むるので....