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「優姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

優姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
肥満の武士であった。もちろん信者の一人であった。 鏡葉之助は美少年、女のような優姿。しかも一人だというところから、侮りきって構えもつけず、颯と横撲りにかかって....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
少し心安くなると、蛇の目の陣に恐をなし、山の端の霧に落ちて行く――上※のような優姿に、野声を放って、 「お誓さん、お誓さん。姉さん、姐ご、大姐ご。」 立てご....
ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
方へ扇形をなして海に打ち開け、海上一里ほどの正面に安芸の小富士と呼ばるる似ノ島の優姿が峙ち、片方に宇品の港を抱き、その彼方は、大小の島々を浮べてる瀬戸内海である....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
なかった。挙動や服装の無作法さ、その無器用さや冷淡さは、クリストフのように女性の優姿に敏感な者を、すべて遠ざけるほどだった。クリストフはパリー婦人の霊妙な優美さ....
二つの松川」より 著者:細井吉造
である。われわれが出発前推測した通り、飯田松川はその全体を通じて、あふれる平和な優姿《やさすがた》の中に、無量の感慨をこめてくすぐるようにささやく愛の言葉を持っ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
で、毎日、髀肉の嘆をもらしているくらいだ」 「あ。佐々木様でございますか。あんな優姿でも、お腕はたいそうなものだと、この界隈の衆も、評判でござりまする」 小次....
自来也の話」より 著者:岡本綺堂
所詮は鬼武の「自来也物語」を焼き直したものであるが、主人公の盗賊児雷也を前茶筌の優姿にして、田舎源氏の光氏式に描かせた趣向がひどく人気に投じたらしい。画家は二代....