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優渥
「優渥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優渥の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「社会時評」より 著者:戸坂潤
で持つことになった。 畏くも 天皇陛下は該式場に親臨あらせられ、御親閲を賜り、
優渥な勅語を賜うた。之に対して文相斎藤総理大臣は奉答文を奏し、大会は決議に入って....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
物を忘れたようであった。そこで気がついてひどく慚じた。席を離れていった。 「臣は
優渥なお言葉を賜りながら、覚えず酔いすごして、礼儀を失いました。どうかおゆるしく....
「魔都」より 著者:久生十蘭
わたらせられると考えるより外はないのでありましょう。帰国の暁には勲章をやるぞと、
優渥なるお約束をつかわされ、また、ひょッとしたら大臣の位まで賜わるべき筈の手前ら....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
たということは、聖上の思し召しまことに何んとも有難い次第である。それでこの高大な
優渥な思し召しに対しては充分に技芸員たるものは気を附けねばならぬことと思う。すな....
「三国志」より 著者:吉川英治
のがあり、当代随一の名医といわれていた。 迎えに出た董一家の者にむかって、帝の
優渥なる恩命を伝え、それから静かに病室へはいって、董承の容体をつまびらかに診察し....
「三国志」より 著者:吉川英治
の起つなかりせば、魏の両京は一時にやぶれ去ったかもしれぬ。嘉しく思うぞ」 と、
優渥なる詔を降した。 司馬懿は、感泣して、 「勅命をもうけず、早々、途上におい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ならず、簾を捲かせて、謁を与え給うなどは、殿上にはない破格だった。――正成もこの
優渥なご態度には、身のしびれを感じたにちがいあるまい。彼の背はこれ以上には伏せら....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
氏を逐って、自分が覇武の権を取ッて代るに、世上の誰もふしぎとはしまい。 しかも
優渥なるみことのりと大将軍の印綬を賜わってそれに向うのだ。義貞はすでに尊氏を呑ん....