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優等生
「優等生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優等生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
成ったものか、角のないその字体と感じのまるで似た、子供といえば円顔《まるがお》の
優等生のような顔をしているといったふうの、挿画のこと。 「何とか権所有」それをゴ....
「若杉裁判長」より 著者:菊池寛
かも、その犯人が、規律の厳粛で評判のよい、県立中学の生徒で、しかも級長をしている
優等生で、その上色白の美少年であったというのですから、世人を驚かしたのも無理はあ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
た処へ、小使が一人ばたばたと草履|穿で急いで来て、 「ああ酒井様。」 と云う。
優等生で、この容色であるから、寄宿舎へ出入りの諸商人も知らぬ者は無いのに、別けて....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
んです。僕自身の性格は比較的複雑で横着にもかなり陰影がある癖に、一ヶ所変な幼稚な
優等生型の部分があって……嫌んなっちゃうんで」 規矩男はいくらか又不敵な笑い方....
「河明り」より 著者:岡本かの子
。漢文と俳句が好きで、それだのに常盤津の名取りでしたし、築地のサンマー英語学校の
優等生でしたり……」 娘はその後のことを語り継いだ。その後、久し振りで、陸に上....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
話体を選ばざるを得なくなる、というようなことも云われている。それから第三にこれは
優等生文学と落第生文学というような妙な区別とも関係があるらしい。島木は
優等生で平....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
脱却した人で、彼の思想の包括性や伸縮性や実際さは兎に角として、今ではまず唯物論の
優等生になったと見ていい。今日の三木氏の立場に接近している少数の文学青年達は問題....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
学意識は、自分自身の直接の感覚のアッピールを信じては悪いと思う程、それ程文学上の
優等生で品行方正だったのである。 併し〔第一次〕大戦後のアメリカと日本とに於け....
「現代科学教育論」より 著者:戸坂潤
認識の遂行者としては必ずしも老練家でないことを、之は告げている。専門的科学教育の
優等生ではあっても、教養としての科学教育の落第生に他ならぬというわけだ。いや専門....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
の長官などゝいふのはみんなムジナかナマズか何かであり、郡山はボルネオの国民学校の
優等生で全く裏も表もないそれだけの正真正銘の人間だつたのである。 彼はこれだけ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ッキリ違っていた。子供たちは各々何かによって自分の地位を保とうとし、私の場合では
優等生という事であった。 私は幼年のころを回顧して感じることは、小学校の先生の....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
現す天才だけが大モウケするのさ。未来をのぞんで武者ぶるいするのは、すでに落第で、
優等生はいつも現にモウケつつあるもんだね。 しかし農村に戦争待望の黒雲がまき起....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ケに献身があっては、女房もダメである。特に、忠義と献身をとりちがえている女大学の
優等生は、理論的にいかにオメカケを撃破する力があっても、実質的にオメカケを撃破す....
「地上」より 著者:島田清次郎
神が彼を小学校を首席で卒業させ、またこの精神が彼を単なる意気地なしの代名詞である
優等生たらしめることなく、またこの精神が今彼をして男らしく和歌子に自分の真情を打....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
はたしかにブールレローズにおられた。君は間違いなくジャンソン中学の学生で、しかも
優等生であることが分りました。」 「では放免して下さいますか。」 「もちろんしま....