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優艶
「優艶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優艶の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
。その祈祷じゃ。神も感応ましまそうも知れまい」 噂のぬしは午の刻を合図に、その
優艶な姿を河原にあらわした。玉藻もきょうは晴れやかに扮装《いでた》っていた。彼女....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ールな真相を表現しようと欲するのに、前者は「感情の意味」を主として、神秘、荘厳、
優艶《ゆうえん》、典雅等の、情的な意味や気分を出そうとする。即ち後者の表現は「描....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
ます。この楯で」それから両腕を差し出した。「お信じください、この腕を!」 二人
優艶に抱き合おうとした。 大池へ通う小径《こみち》である。小径の左右は花壇であ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
に贈るべき恋文は唯この五文字に尽きているのであろうか。定めて情を籠め思いを述べた
優艶の文字が、蚕の糸を吐くように縷々繋がっているのかと思いのほか、いっさいの文句....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
・濃様・長高などにあたる歌をお好みになったらしいので、その結果『新古今集』は華麗
優艶で、幽玄哀艶な調子にまとめられたといえるであろう。いわば院にとって、多くの場....