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優長
「優長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
優長の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
振るんだろう。それとも山育《やまそだち》だからかしら。いや、飯場《はんば》だから
優長《ゆうちょう》にしちゃいられないせいだろう。して見ると、今日から飯場の飯を食....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
らずに其のまま夫人の居室に行くと夫人は例の狐猿に顔を洗って遣って居る、其の様甚だ
優長には見ゆるけれど併し心の中に何か穏やかならぬ所の有るは、余の顔を見ての眼の動....
「追憶の医師達」より 著者:寺田寅彦
た。たしか謡曲や仕舞も上手であったかと思う。若先生も典型的な温雅の紳士で、いつも
優長な黒紋付姿を抱車の上に横たえていた。うちの女中などの尊敬の対象であったようで....
「頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
、多多良四郎、長井太郎、宇佐美三郎、佐佐木小三郎、南条平次、安西四郎など云う美男
優長の輩であった。 それは元久元年のことであったが、その十二月になって御台は鎌....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いにならぬ事は食道楽の本文に出ている通りです。あるいは敵を前に於《お》いてそんな
優長な事が出来るかという人もありましょうけれども敵を前に於《おい》て物を食べるよ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に 将軍(尊氏)を討たむもの とちかひ居しが そのをり将軍の形質を看たるに 面容
優長にして げに大人の風貌|備はる 天下の器として この人、何の不足かあらむと ....