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「儲かる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

儲かるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
んにまくしたてる。 「すぐかけつけてケノフスキーと会見するんです。彼の説はうんと儲かるように買取ってやらねば駄目。これからすぐかけつければ間に合わないこともあり....
一坪館」より 著者:海野十三
ける」 といって、けっして受取らなかった。 「でも、僕だって、このごろそうとう儲かるんですよ。とって下さい」 「今に僕が展覧会をひらいたら、そのときには源ちゃ....
火星探険」より 著者:海野十三
できた。そしてそのあとには、香りの高いコーヒーと濃いミルクとが出た。 「こんなに儲かるんだったら、夏休みがすんでも学校へ帰らないで国中うって廻ろうか」 ネッド....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
。 そのうち、エジソンは、自分で新聞を発行することを考えた。その方が、たくさん儲かるからであった。彼は、汽車の中の一室を、その新聞の発行所にあてた。彼の新聞は....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
、水甕だって時計だってすぐ新しく買い込まにゃならぬ。そうなると、商人は素晴らしく儲かるではないか。なにしろべら棒に沢山売れることになっているからなあ。それに彼奴....
男女関係について」より 著者:大杉栄
れるので、もう少し君の手紙を拝借して行きたい。お蔭様で、写字をして、だいぶ原稿が儲かる訳になるのだがね。 その後しばらくして、君の手紙の中に、再び保子のことが....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
侍は賛成した。 早速呼出された当家の主人半田屋九兵衛。これが土地での欲張り者。儲かる話なら聴くだけでも結構という流儀。その代り損卦の相談には忽ち聾になって、ト....
註文帳」より 著者:泉鏡花
ところで聞かっしゃい、差配さまの謂うのには、作平、一番念入に遣ってくれ、その代り儲かるぜ、十二分のお手当だと、膨らんだ懐中から、朱総つき、錦の袋入というのを一面....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
あって客受けがイイという話、ここの写真屋の女主人というは後家さんだそうだが相応に儲かるという咄、そんな話を重ねた挙句が、「官吏も面白くないから、女の写真屋でも初....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
、なんでも構わない、こういう機会を逃さずに書いてみせて、素人の作った芝居でも金が儲かるということを芝居道の人たちに悟らせるがいいというので、藪入り連中ということ....
当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
は笑った。して見ると見物は進んで行く、このままで行っても十年後には随分自由劇場も儲かる事になるでしょう。私は外国へ行った事はないが、外国でも一般の見物にはイブセ....
贋物」より 著者:葛西善蔵
予算どおりの価格に売れると、叔父はその中から二三百円だけ取って、あと全部惣治の儲かるまで貸しておくという好条件であった。叔父はその金で娯楽半分の養鶏をやるとい....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
せながら商いに出かけて行くです。そうですから普通商業家よりも政府の商売の方が余計儲かる訳である。 華族もやはり商売をする。それは商隊を他国へ出すのもありまた全....
俗臭」より 著者:織田作之助
取り方が貸金の何分というのでなく、その貸金を資本に儲けた額の何分というのである。儲かる見込の無い時は無論貸さない。確実で、普通の利子より多くとれるのだ。三亀雄は....
赤い蝋燭と人魚」より 著者:小川未明
戸口に立っていました。 女は蝋燭を買いに来たのです。お婆さんは、少しでもお金が儲かるなら、決していやな顔付をしませんでした。 お婆さんは、蝋燭の箱を出して女....