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允許
「允許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
允許の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
悲をいただいておって、何をふらち申すかッ。そちこれなる紺屋《こうや》たれさまのご
允許《いんきょ》受けて営みおるかッ、加賀宰相のお許し受けたと申すかッ。不遜《ふそ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
身にお直参の格式がござるならば、当山当院には旗本風情に指一本触れさせぬ将軍家|御
允許の寺格がござる。詮議無用じゃ、帰らっしゃい! 五万石の寺格を預かる院代玄長、....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
があるのだ。と云うのは、こうしなければ道徳に就いてのマンネリズム的な常識的観念の
允許を得ることが出来ないからだ。ブルジョア哲学そのものの内部に於ても、倫理学とい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く嘉納せられて、女王はその財産の若干をこれに向って支出することを厭《いと》わない
允許《いんきょ》を与えました。 そこで、関守氏も大いに会心の思いをしました。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
丑《うし》の日の夜、これへお越し下さるように……」 案外|無雑作《むぞうさ》に
允許《いんきょ》を与えられたものですから、お絹がまた喜びました。この秘法は、授け....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た管轄の主《おも》な助任司祭をほとんど毎日引見しなければならない。集会を監督し、
允許《いんきょ》を与え、祈祷書や教区内の教理問答や日課祈祷書など教理に関するいっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の検事の方へ向かわれ、その二人の法官の名前をある程度まで許してやられた。で国王の
允許《いんきょ》をもって、コルボー氏は名前に濁点を付してゴルボーと名乗ることがで....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
を有しない。武家時代における農民が単に名のみを以て呼ばれ、特に領主から苗字帯刀の
允許を得たものでなかったなれば、その姓氏を公称する事の出来なかった所以は主として....
「せいばい」より 著者:服部之総
おこなう権限がなかった。磔刑そのものも、尾紀水御三家をのぞいては、そのつど幕府の
允許《いんきょ》を得たうえで、はじめて行い得たのである。しかるに会津藩だけは、御....
「ソクラテス」より 著者:新渡戸稲造
を行為に顕《あら》わさんとする場合には、予《あらかじ》めこの鬼神に伺いを立てて、
允許《いんきょ》を受けることにしていた。そして、もしその
允許が出ない時には、結局....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いで世を去り、宗祇は連歌界の第一人者となって、長享二年(六十八歳)花の本の宗匠を
允許され、北野神社連歌会所の奉行となった。その後連歌集の編纂を発心し、常縁の世を....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
代においては一般に陰陽の道を行く末流のものは、たいてい安倍氏なる土御門家によって
允許を受け、祈祷卜筮などをもって世渡りの方便としていたものであった。否おそらく声....