元の木阿弥[語句情報] » 元の木阿弥

「元の木阿弥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元の木阿弥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
をやって退けたりする。……のみならずその人間が翌る朝眼を醒ますと、いつの間にやら元の木阿弥のケロリン漢に立ち帰って、そんな素敵な記憶の数々を、ミジンも脳髄に残し....
オンチ」より 著者:夢野久作
野は、すっかり毒気を抜かれたせいであったろう。昼間の昂奮も、怒りも忘れたように、元の木阿弥のオンチ然たる悄気返った態度に帰って、三好と戸塚の後からトボトボと出て....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
得ないのは、半襟二掛ばかりの効能《ききめ》じゃ三日と持たない。直《すぐ》消えて又元の木阿弥になる。二掛の半襟は惜しくはないが、もう斯うなると、勢《いきおい》に乗....
三国志」より 著者:吉川英治
は入ったが、ついに、何物も得るところはなく――である。従兵馬装、依然として貧しき元の木阿弥だった。 けれど、関羽も張飛も、相かわらず朗らかなものだった。馬上談....