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元価
「元価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
元価の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
価があがり、隣境から糴がこなくなって、餓死人が出来たので、倉を開いて賑わしたが、
元価を取りて利益を取らず、また粥を焚いて貧民を済ったので、それがために命をつない....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
、火薬その外火を発し易き物品報知無くして積込みたるものは、見当り次第取り捨ての上
元価三分の一の罰金取立て申すべし、但《ただ》し此の規則を犯せるによって危害を生ぜ....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
しく、「成程なるほど考えて見れば、お前は商人古道具買、せっかく手に入れた品物を、
元価で返しては商売になるまい。よろしいよろしい増金をしよう。青差一本余分につける....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
ら、寧波《ニンパオ》の自分の山に仰山《ぎょうさん》唐木があるによって、欲しいだけ
元価《もとね》で積出させまッしょう、と申します。利七も甚《え》ッと喜んで以来陳と....