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「元口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元口の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名娼満月」より 著者:夢野久作
朱の印籠から青貝の鞘、茶※、白金具という両刀の好みまで優にやさしく、水際立った眼元口元も土佐絵の中から脱け出したよう。女にしても見まほしい腮から横鬢へかけて、心....
別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
と言った、あの時のこと、その他折によって、種々に変って、此方の眼に映った眉毛、目元口付、むっちりとした白い掌先、くゝれの出来た手首などが明歴と浮き上って忘れられ....
枯尾花」より 著者:関根黙庵
も思われず吃驚したが、この人若いに似合ず沈着た質ゆえ気を鎮めて、見詰めおりしが眼元口元は勿論、頭の櫛から衣類までが同様ゆえ、始めて怪物なりと思い、叫喚と云って立....
世間師」より 著者:小栗風葉
しの玩具にすぎぬ。銅の薄く延ばしたのを長さ二寸ぐらいの管にして、先を細く窄めて、元口へ木の栓をする。その栓から糸のような黄銅の針線が管の突先までさしこんであって....