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「元寇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元寇の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
の釈迦が尊《たっと》ければこの兵士も尊《たっ》といと云わねばならぬ。昔《むか》し元寇《げんこう》の役《えき》に時宗《ときむね》が仏光国師《ぶっこうこくし》に謁《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
めたようです。 スワこそ、バッテイラで乗込んで来るぞ、うかうかしていた日には、元寇《げんこう》に於ける壱岐《いき》対馬《つしま》の憂目《うきめ》をこの房州が受....
生前身後の事」より 著者:中里介山
分これが初めてであったろうと思う年齢は十四五であったと思う、当時神田の三崎町には元寇《げんこう》の役《えき》か何かのパノラマ館があったり、女役者一座の三崎座とい....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
がら、西へ西へと進んで行ったのだ。 これこそ、われ等の母国日本にとって、第二の元寇《げんこう》である。この大敵と戦わねばならぬ末山聯合艦隊は、はたして、どこに....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
来た。北條時宗|邀え撃って大いに之を敗ったことは、凡そ歴史を知るほどの人は所謂「元寇の役」として、誰も諳じている所である。 この大戦に参加したのは九州の諸大名....
私本太平記」より 著者:吉川英治
北条氏がとって代ってからは、中興のひと北条|泰時の善政、最明寺時頼の堅持、また、元寇の国難にあたった相模太郎時宗などの名主も出て、とまれ、北条家七代の現執権高時....
私本太平記」より 著者:吉川英治
あくまで無二無三でなければならない。海面で岩松の船手が、敵の大船列へ突ッこんで、元寇ノ役さながらの船戦を展開して、いくぶんの牽制はしていたものの、ここの干潟合戦....
私本太平記」より 著者:吉川英治
久米部の兵士の裔でもある。 中頃、後鳥羽院の武者所に勤番し、承久ノ乱にも宮方、元寇の乱にも、率先、国難にあたってきた。要するに、筑紫のくさわけでもあり徹底した....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ることである。すなわちあまり熟睡をするなという意味としか思われぬので、私は直ちに元寇刀伊の乱等の、昔の悲惨な記念かと空想していたのである。ところが十時弥君の話を....