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「元海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元海の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ほどな振動を受け動水中にあると同然に活きいたのだ。それと等しくヒルデプランチアも元海に生えたが繁殖の余勢で淡鹹両水の雑《まざ》った江に侵入しそれから高地の急流や....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
運転を習うために、ギネタ船渠《ドック》会社へ通った。技士《ぎし》のアミール氏は、元海軍下士官で潜水艦のり八年の経歴がある人だそうで、ぼくたちに潜水艦の操縦を教え....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あるが、この二つ、かなり手を入れた。因に白楊社という名で立つよし。 ◯田久保氏(元海軍少佐、青葉二分隊長)来宅。大いになつかしい。 十一月十七日(日) ◯十月....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
れて表現されている。「狐」の若い主人公たちの有閑者としての境遇の変化の偶然性と、元海軍中将であった人の境遇の変化とが、偶然性の上に一致して、同時にテーマの解決と....
ことの真実」より 著者:宮本百合子
五分早かったらという調子で、海戦の状況がこまかく専門的に記されていることである。元海軍中将であるこの筆者は、その達筆な戦記のなかにきわめて効果的に自然に「しから....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
して登場したことに日本の民主的市民は驚いたのであった。元元老たち、その中には米内元海軍大将を含む四人が、シャンパンの盃をあげている写真が新聞に出た意味も、それが....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
フ氏というのは誰あろう。これぞ赤きコミンテルンの国、ソビエト連邦の密使であって、元海軍人民委員長という海軍大臣と軍令部長とを一しょにしたような要職にいた軍人であ....
中庸」より 著者:坂口安吾
ですから、小学校は伏魔殿です」 「伏魔殿? 宮殿かな。あれが。魔王は誰だね」 「元海軍大佐ぐらいじゃ魔王にもなれませんや。戦争にも行けないような海軍大佐じゃアね....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
らないが、富山新潟方面へ南下して更に北上する漂流横雷が決して少数ではなく、敗戦後元海軍の技術将校にきいた話では、そッちへ流れるのが春夏の自然の潮流だという話であ....
『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
中で絶命したのは、それから半刻後であった。 懐中に、二月二十七日の日付けで吉原元海老屋から受取書が一通あった。 一、昼夜二分(千とせ、玉越)一、一分(芸妓二....