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「元町通り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元町通りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
断髪にしたうなじを紺色の海にむかってこころよさそうに左右に振って見せました。私は元町通りの海外衣裳問屋で極彩色の身の廻りのものを二、三買ってチタ子に与えました。....
追憶」より 著者:芥川竜之介
ができたのもやはりそのころのことだった。僕はある日の暮れがた、ある小学校の先輩と元町通りを眺めていた。すると亜鉛の海鼠板を積んだ荷車が何台も通って行った。 「あ....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
気持の若い雪枝は、子供のように悦んで支那服姿で身軽に飛び歩いていた。やがて目的の元町通りを逍遙いて西洋家具屋や帽子屋の飾り窓を見てまわり、靴屋も見たのだったが、....
ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」より 著者:渡辺温
ならなかった。 十二時にバンガロオを追い出されて、私達はさて、大方寝てしまった元町通りを、真直に徒歩で大丸谷へ向った。 『大丸谷は本牧より半分安いですが、悪い....
旅の絵」より 著者:堀辰雄
なタクシイを呼び止め、気軽に運賃をかけ合い、そこからそうしつけている者のように、元町通りの方へそれを走らせた。もっとも通行人を罵《ののし》る運転手の聞きなれない....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
その中に少しでもにぎやかな通りを求めるとすれば、それは僅かに両国から亀沢町に至る元町通りか、或は二の橋から亀沢町に至る二つ目通り位なものだったであろう。勿論その....