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元禄
「元禄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
元禄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
自然を見る目に多少の鋭さを加えたのはやはり何冊かの愛読書、――就中《なかんずく》
元禄の俳諧《はいかい》だった。彼はそれ等を読んだ為に「都に近き山の形」を、「欝金....
「葱」より 著者:芥川竜之介
のが、ピンで三四枚とめてある。一番まん中なのは、鏑木清方《かぶらぎきよかた》君の
元禄女《げんろくおんな》で、その下に小さくなっているのは、ラファエルのマドンナか....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
」を奪われたる現状に対して、不思議なる方法によってその敬意と服従とを表している。
元禄時代に対する回顧《かいこ》がそれである。見よ、彼らの亡国的感情が、その祖先が....
「家霊」より 著者:岡本かの子
癖がある。老人が尚《なお》も自分のやる片切彫というものを説明するところを聞くと、
元禄の名工、横谷《よこや》宗※《そうみん》、中興の芸であって、剣道で言えば一本勝....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
生七十 力囲希咄 吾這宝剣 祖仏共殺。「力囲希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、
元禄十五年出版の、河東散人|鷯巣が藤村庸軒の説話を筆録したという「茶話指月集」の....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
た、小凜々しい。お約束でね、御寮人には附きものの小女ですよ。あれで御寮人の髷が、
元禄だった日にゃ、菱川師宣えがく、というんですね。 何だろう、とお尋ねなさるの....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
とライトとは、文明と非常に密接な関係を持つもので、文明はあかりを伴うものである。
元禄時代の如きは非常に明い気持があったがやはり江戸時代は暗かった。 ....
「朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
とになって来ると思われます。 時代から言いましても、桃山には桃山の特長があり、
元禄には
元禄の美しさがあると思います。強いて言えば現代の風俗が一番芸術味に乏しい....
「軽女」より 著者:上村松園
かし、それだけでは、まだまだ吉良方の警戒をゆるめさせることの出来ないのを悟って、
元禄十五年の春ころから、酒に親しみ出し、祇園に遊んで放縦の日々を送るようになり、....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
小町」の次に描いたものです。 謡曲には時代はハッキリ明示してありませんが、私は
元禄時代の風俗にして砧のヒロインを描きました。 砧|擣つ炎の情を内面にひそめて....
「座右第一品」より 著者:上村松園
せられたのを写したのでした。 こうして一枚々々繰って行って見ますと、栖鳳先生の
元禄美人も出て来ます。橋本菱華という人の竹籔に烏の図もあります。春挙さんの瀧山水....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
――心中見た見た、並木の下で しかも皓歯と前髪で―― 北国金沢は、
元禄に北枝、牧童などがあって、俳諧に縁が浅くない。――つい近頃|覧たのが、文政三....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
仮住居で、故人を偲ぶ旧観の片影をだも認められない。 寒月の名は西鶴の発見者及び
元禄文学の復興者として夙に知られていたが、近時は画名が段々高くなって、新富町の焼....
「砧」より 著者:上村松園
謡の「砧」に取材したものですが、章句の中には格別に時代が決定されていませんので、私の自由に徳川時代
元禄から享保頃迄の人物にこれを表現してみました。最初は横物にして腰元の夕霧も描く....
「帯の巾が広すぎる」より 著者:上村松園
。確かなことは申せませんが、享保年間の帯巾は五、六寸位であったと思います。そして
元禄時代の振袖は一尺七、八寸からせいぜい二尺位でございましたでしょう。 振袖は....