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元締
「元締〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
元締の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
霊波で結ばれ、そのために霊媒という受信機みたようなものもある。結局これは心霊波の
元締をやって居る守護神というものに頼んで、その電波を止めて貰うより仕様がない、あ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
もなく、彼にとっていい機会が到来した。 モスクワには、有名なシェカリンスキイが
元締をしている富豪連の賭博の会があった。このシェカリンスキイはその全生涯を賭博台....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
であった。その下に三十三君というて、神事関係の女性がある。それは地方地方の神職の
元締めのような位置にいる者であった。その下に当るのろ(祝女)という、地方の神事官....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の時代になったが、家隆は温和で、それに定家が俊成の後継者だったため、事実上歌界の
元締めの形になってきて、多くの作法心得を書いた。それがあるので幸なことに彼の考え....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
屋のな?……ああ、夢にも知らなかった」 葉村一座と呼ばれる所の浅草奥山の玉乗の
元締、それをしている「爺つあん」は、どうしたものかこう云うと涙をポロポロ零したが....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
し、大いに盛るところから、それ地代などが騰貴して、縄張りなどの争いも起こる。と、
元締めというようなものが、自然とできて世話をやいたり、頭をはねたりカスリを取った....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
事になっている。 今はそうでもないが、今から十年前となると、何と云っても官学の
元締めの帝大の卒業生などは鼻息の荒いもので、何とかして出世しようと思う。一つには....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
品に、知らん振りをしているが、「銀行」というものこそ、百姓の咽喉をしめる親方の総
元締であることを見ている百姓が一人でもいるか!)――すると、その金は拓殖銀行から....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
化映画、宣伝映画などを作っている会社につとめていた。ここは海外への映画宣伝工作の
元締めだから海外の映画もここに集まる。しょっ中試写をやって関係者がそれをみていた....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
中|采女の別当に雇われることに成功した。竹中采女は長崎奉行であり、切支丹断圧の総
元締のようなものだ。次兵衛はまんまとこの別当になり、自由に牢内に出入して、グチエ....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
も御存知ないといふのだから、これはあなた、だまされますよ。しかも御本人は、宇宙の
元締、人間をだましたつもりでゐるのだから、可憐なる英雄です。失礼ながら、最上先生....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
い」 「なるほどね。わかった。君こそは、全世界の、全人類の、検視人かね。戸籍の総
元締めというわけかい」 「エンマ様の出店らしいわね」 「跫音の答えて曰く、か」 ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ざとにらんでおったが、春先ゃやっぱり眼《がん》も狂うとみえらあ。しごきぬすっとの
元締めさんは、ちゃちな青造さんだよ。やっこを押えりゃいいんだ。ぽかんとしていねえ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
山のねずみ取り、定斎屋《じょうさいや》、孫太郎虫、みんなあいつがひと手で売り子の
元締めをやってるんだ。野郎を洗えばぞうさなくネタはあがるぞ。おきのどくだが、今度....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
に至っては、沙汰の限りだ。てんで、口中へはいるものではないのである。君は鯨取りの
元締だから、何とか鯨をおいしく食わせる法を講じられないものか、と友人のある捕鯨会....