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元興寺
「元興寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
元興寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
。その前列の石燈籠は、さまで古いものとは思われないが、六角形の笠石だけは、奈良の
元興寺形に似たもので、掌を半開にしたように、指が浅い巻き方をしている。瓦屋根の覆....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
物多く将来し、失明後も能《よ》く嗅《か》いで真偽を別ち、火葬の節異香山に満ちた。
元興寺《がんごうじ》の守印は学|法相《ほっそう》、倶舎《くしゃ》を兼ねた名僧で、....
「死者の書」より 著者:折口信夫
は友を誘くものであった。一月も立たぬ中の事である。早く、此都に移って居た飛鳥寺―
元興寺―から巻数が届けられた。其には、難波にある帥の殿の立願によって、仏前に読誦....
「雷のさずけもの」より 著者:楠山正雄
育てました。 この子が十三になった時、お百姓は学問を仕込んでもらおうと思って、
元興寺の和尚さんのお弟子にしました。 するとこの子は学問よりも大そう力が強くっ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
すよ。日本仏教史をやると、書紀の仏教渡来年代の誤りというカドによって、この本だの
元興寺伽藍縁起併ニ流疏記資財帳などを読まされますよ。なるほど欽明戊午と書いてある....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
続日本紀に、文武天皇四年飛鳥
元興寺の僧道照和尚遷化してその屍を焼いたのが、我が国火葬の初めだとある。その後僅....
「大力物語」より 著者:菊池寛
張国片輪の里に力強き女がいた。この女は、きわめて小柄の女であった。大力の聞え高い
元興寺の道場法師の孫に当っていた。この尾張の女が、美濃狐のことを聞いて、一度試し....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
いない。しかしそれは先方に敬意を表した語らしい。『続日本紀』には、大僧正行基や、
元興寺の道昭には和尚と用い、僧正義淵には法師とあるなど、やはり多少用い方に区別が....