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「元首〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

元首の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
逼るというべきもの。「取る棹の心長くも漕ぎ寄せん蘆間小舟さはりありとも」。国家の元首として、堅実の向上心は、三十一文字に看取される。「浅緑り澄みわたりたる大空の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ぞ。さてついでに申し置くは壮時随分諸邦を歩いた時の事と思《おぼ》し召せ。ある邦の元首大漸の公報に、その詳細を極めんとの用意が過ぎて、下気出る時の様子までも載せあ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
しまったのであるから……。 中央からは、マイカ大要塞へ、電話がとんだ。 “わが元首よりの命令である。只今より、マイカ大要塞司令官は、対アカグマ国イネ州への攻撃....
地球要塞」より 著者:海野十三
の第一次支出として、千九百億|弗《ドル》の支出案に署名をした” “――欧弗同盟の元首ビスマーク将軍は、昨夜、会議からの帰途、ヒトラー街において、七名の兇漢《きょ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いのだからよく考えて、自分の躯をまもることだ」 「……」 「おう、それから、君の元首蒋将軍に逢ったら、わしがよろしくいったと伝えてくれ。じゃあ、気をつけていくが....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
場にある王宮といっても、簡易な三層の漆喰建であるが、ともあれ、オーマンを統べる大元首のいますところ。花火、水晶の燭架眼眩いなかに、今宵の客人がいと静かに参上する....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
配する天皇であるぞよ……というお言葉、いかにも上代の平和にして素朴な光景、一国の元首が、名もなき乙女に呼びかけ給う壮大にして、優美な情調が一首の上に躍動している....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
A 現に中央アラビア国の元首で、全アラビア人の信望を一身に担い、モハメッドの再来と目せられて、汎回教運動....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
は羅馬法王の勢力を強め、あわよくば東西二派に分れているキリスト教を合一させ、その元首となろう」といよいよ決心の臍を固めた。キリスト教は遥の以前から、東ローマ皇帝....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
大民族が、数千年来の歴史によって互いに結び付き、相ともに宗家の家長と坐す天皇を、元首と奉戴しているものである。この意味において我ら国民は、ことごとく天孫民族であ....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
しい気持で一杯でした。しかし、今はもうそんな気持は微塵もないのです。ただ絶えず襟元首を冷たい手で撫で回されてるような、ゾクゾクした気持で一杯です。そしてその中か....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
デザインは神鏡に菊桐をあしらい、裏には竜模様がある。外国の貨幣は総じて君主または元首の顔が鋳出されている。そのまねもしたいが竜顔はおそれ多いとあって、竜紋にしたと伝えられている。....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
た。イセ(伊勢)神宮のみは特殊な由来の語られている皇室の祭祀であり、天皇が国家の元首であられる点において、この神宮の祭祀に国家的意義が含まれてはいたが、もとは民....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
との間にも、結婚は出来ぬということになっております。これらの家人・奴婢は、一国の元首たる天皇の御眼から御覧になれば、陪臣とも云うべきもので、公民の資格は認められ....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
、近衛内閣は林内閣と広田内閣との折衷内閣と見られることを思い出さねばならぬ。広田元首相の入閣、馬場元蔵相の入閣と企画庁長官就任交渉、平生※三郎氏への入閣交渉、其....