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「兄事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兄事の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
伴をしたことがある。 長男の万之助は、今年十七で、これは文武両道とも、新一郎に兄事していて、 「お兄さん! お兄さん!」と、慕っている。 その姉の八重が、一....
「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
となく孤峯の感じである。敬愛する先輩として高村光太郎あり、また宮沢賢治あり、彼に兄事する後輩も多く、彼に心酔するファンも多数であるが、然し、日本の詩の系譜から見....
郷介法師」より 著者:国枝史郎
そこで二人は別れたのである。 関白秀吉を恐れさせ一世の強盗五右衛門をして、兄事させた所の郷介法師とは、いかなる身分の大盗であろうか? 歴史にもなく伝説に....
次郎物語」より 著者:下村湖人
対面式がすむと、校長の始業式の訓話が始まった。まず新入生の方を向いて、上級生に兄事する心得を説いたが、それはほんの二三分で、校長の顔はいつのまにか五年生の方を....
次郎物語」より 著者:下村湖人
んのお力でできたことなんだがね。」 田沼さんというのは、朝倉先生が学生時代から兄事し崇拝さえしていた同郷の先輩で、官界の偉材、というよりは大衆青年の父と呼ばれ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
切に教えてくれた。次郎吉はこの二人の上に他人とおもえない情誼をおぼえた。心から、兄事した。 さるほどに――。 上野や向島や御殿山の花もいつか散りそめ、程ちか....