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「充て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

充ての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
この芸術は永くその伝統から遁れ出ることが出来ないで、その色その面を形の奴婢にのみ充てていた。色は物象の面と空間とを埋めるために、面は物象の量と積とを表わすために....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ら、弦光も即諾して、こま切同然な竹の皮包は持たなかったに違いない。雪に真珠を食に充て、真珠をもって手を暖むとせんか、含玉鳳炭の奢侈、蓋し開元天宝の豪華である。 ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
万二千五百四十九円なり。右は寺院の保存、僧侶の俸給、そのほか布教、伝道等の経費に充てしものなり。 政教子、欧州を巡回してロシア宗寺院の各国にあるものを見るに、....
大田垣蓮月尼のこと」より 著者:上村松園
めて女らしく、名利を求めず、富貴を望まず、自詠の歌を書き、陶器を焼いて生活の資に充て、他に齎すところ厚く、自らは乏しくつつましく暮し、謙虚さは失わなかった姿こそ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
から猫の産月が近づいたので、書斎の戸棚に行李を準備し、小さい座蒲団を敷いて産所に充てていたところ、昨夜は宵から容子が変なので行李の産所へ入れるとは直ぐ飛出して息....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
男の、苦悶にみちた死顔があった。 印袢纏は、奪ったマスクに狂喜して、自分の顔に充てたがどうしたものか、その場に昏倒してしまった。髯男は、すぐさま駈けよって、防....
人間灰」より 著者:海野十三
時を打ったので灯を消し、本館を出て、別館へ帰りました。そこはわしと家内との住居に充てているのです。ところが家内は私を出迎えません。わしは家内の部屋へ行ってみまし....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
署から係官が出張されるまで、現場の部屋を犯さないよう申出た。そして三四郎の書斎に充てられた別室へ陣取ると、戸外の美木も呼び込んで、ひと通り事情を聴取しはじめた。....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
めしに、前川義三郎氏とて、豆腐屋を業とせるが、山登りが好きなれば、人夫賃を雇賃に充てて、豆腐を製造する人を雇い、喜び勇んで、我が人夫となれり。 旭川中学校より....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
下には金洞舎という家があります。この山の所有者の住居で、かたわら登山者の休憩所に充ててあるのです。二人はここの縁台を仮りて弁当をつかいました。弁当は菱屋で拵えて....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
、三階にダンスホールを設けたが、震災後はダンスホールを閉鎖して、二階同様喫茶場に充てている。愛らしい小女給を置いて、普通の喫茶店にあるものの外、しる粉やお手の物....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ンという駅に着きました。ここには二十軒ばかりの家がある。そうしてまた、昔は兵舎に充てられて居ったものです。今は羊の毛の荷物などを入れるようにして居る場所がある。....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、自余の王及び有功者には三戸を置く事になった際、陵戸不足の場合は百姓を以てこれに充て、その徭役を免じて三年交替の制を立てられた。これが「延喜式」にいわゆる「守戸....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
日以後永く他宗折伏を停めるならば、城西に愛染堂を建て、荘田千町を付けて衣鉢の資に充て、以て国家安泰、蒙古調伏の祈祷を願ひたいが、如何」とさそうた。このとき日蓮は....
運命」より 著者:幸田露伴
九年、洪武元年十一月の事なりき、太祖宮中に大本堂というを建てたまい、古今の図書を充て、儒臣をして太子および諸王に教授せしめらる。起居注の魏観字は※、七国反漢の古....