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「先つ頃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先つ頃の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
し、其の方は一先こゝを立退いて、相川新五兵衞方へ行き密々に万事相談致せ、此の刀は先つ頃藤村屋新兵衞方にて買わんと思い、見ているうちに喧嘩となり、汝の父を討ったる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みに食われて死んでいた、罰《ばち》はテキ面だと人をして思わしめたのは、遠くもない先つ頃のことで、その当座は――今でも、誰も狼に食われたものと信じて疑わない。事実....
三国志」より 著者:吉川英治
他国の境へ、狂兵を駆り催してきて、なにを掠め奪らんとする気か」 「だまれっ袁紹。先つ頃は、共に洛陽に入り、汝を忠義の盟主と奉じたが、今思えば、天下の人へも恥かし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かる由をこたえると、賢俊もまた、 「拙僧は三宝院ノ僧正賢俊と申すものですが、つい先つ頃までは、院のお側近う仕えたてまつっていた中納言日野の資明におざりまする」 ....