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先住
「先住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
緒のある寺で、その寺格も低くなかった。住職の英善は今年四十一歳で、七年ほど前から
先住のあとを受けついで、これまでに変った噂もきこえなかった。ほかに善了という二十....
「海底都市」より 著者:海野十三
ういう魚人が、海底のさらにその下に住んでいたとは知らない人の方が多かったので、「
先住《せんじゅう》トロ族の発見とその来訪《らいほう》」というカビ博士の解説文は、....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
された次第であった。 ここでは、熱砂は舞い、火喰い鳥は走り、カンガルーは飛び、
先住民族たる原地人は、幅の広い鼻の下に白い骨を横に突き刺して附近に出没し、そのた....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
三郎は、それを見ているうちに、なんだか背筋が、ぞーっと寒くなってくるのだった。
先住生物か 「へんな缶じゃないか」 風間三郎は自分の触角を、木曾九万一の触角に....
「水の女」より 著者:折口信夫
祭りに、ただ一度おとずれたぎりの遠つ神が、しばしば来臨するようになった。これは、
先住漢民族の茫漠たる道教風の伝承が、相混じていたためもある。ゆきあい祭りに行うた....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
俘囚の種であると認定さるべき理由がないでもない。ことに安倍氏のごときは、みずから
先住民族たることを認めていたらしく解せられる。そはその子孫なりと自称する秋田安東....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
降臨し給いし際には、我が群島国は、決して無人の地ではなかった。そこには既に多くの
先住民族が棲息していた。しかしそこには未だ統一されたる完全な国家がなく、彼らは各....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
僻陬の地に
先住民族がながく取り遺されるという事は、今さら事新しく言うまでもないところで、現....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
、ククツはすなわちそのククトの一転訛であるに過ぎない。或いは吉野川の上流に住んだ
先住民の遺※たる国栖人が、好んで蝦蟆を喰って上味としたという様に、彼らが蝦蟆を常....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
民族や、海部・土師部などと言われたものと同じく、石器時代から弥生式土器を使った、
先住土着の一民族であると考えている。彼らは古伝説において、国津神または地主神とし....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
その寺の護法神なのである。これを人事から解すれば、畢竟前からその地に土着していた
先住の民族を従えて、或いはこれと妥協して、自分の寺の保護者としたという事なのであ....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
ったから、長髄明神の名からこの説があるのも無理はない。 要するに手長・足長は、
先住穴居民が一旦土蜘蛛の名によって、手足の長い人と信ぜられ、再転して巨人伝説中に....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
ついて、十分の知識を有しないが為であります。日本民族とは、前々からこの島国に居た
先住の土人なり、後に海外から多数に移住して来た帰化人なりが、ことごとく天孫民族の....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
では蝦夷を意味する。オシラ神はすなわち「お夷神」で、内地から移住して来たものが、
先住の蝦夷の神を宅神として祭ったものと解せられる。 侵入者が土人の神を祭ること....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
級の人、すなわち公民の戸籍に編入されてない人ということであります。この雑戸には、
先住の土着人すなわち、後に申すところの所謂|国津神系統の民族や、支那・朝鮮の帰化....