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「先住民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先住民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
が国の気候に第二次的影響を及ぼして陸の幸をも支配する因子となっているようである。先住民族は貝塚を残している。彼らの漁場はただ浜べ岸べに限られていたであろうが、船....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
された次第であった。 ここでは、熱砂は舞い、火喰い鳥は走り、カンガルーは飛び、先住民族たる原地人は、幅の広い鼻の下に白い骨を横に突き刺して附近に出没し、そのた....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
いということが歴史の記録から想像されるからである。ことによると日本の歴史以前の諸先住民族の中にはそうした漂流者の群が存外多かったかもしれないのである。 故意に....
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
ようです。 彼らに木造建築法を教えたのは、彼らとは別系統の人々で、折よくヒダの先住民の中に木造建築文化をもつタクミ一族が居合せたのか、彼らがそれを支那、朝鮮か....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
のような古伝はない。役の行者が流島になったという伝説が一番古いのだろう。もっとも先住民族の遺跡はある。野増村では熔岩の下から人骨と縄紋土器と石ウスとヤジリなどが....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
陸続としてつづき、彼らは貝塚人種と違って相当の文化を持っておったし、数的にも忽ち先住民を追い越す程度の優位を占めたものと思われる。先住民が主として海沿いの高台に....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
俘囚の種であると認定さるべき理由がないでもない。ことに安倍氏のごときは、みずから先住民族たることを認めていたらしく解せられる。そはその子孫なりと自称する秋田安東....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
降臨し給いし際には、我が群島国は、決して無人の地ではなかった。そこには既に多くの先住民族が棲息していた。しかしそこには未だ統一されたる完全な国家がなく、彼らは各....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
僻陬の地に先住民族がながく取り遺されるという事は、今さら事新しく言うまでもないところで、現....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
、ククツはすなわちそのククトの一転訛であるに過ぎない。或いは吉野川の上流に住んだ先住民の遺※たる国栖人が、好んで蝦蟆を喰って上味としたという様に、彼らが蝦蟆を常....
国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
瀬などという地は、玖珠(豊後郡名)、久豆(伊勢地名)などと同じく、いかにもかつて先住民の残存しそうな場所に多い。それから思うと、本居翁が疑われた万葉十の歌の、『....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
霊物として信ぜられたもので、諸山諸寺の護法なる地主神が、前からその地を領していた先住民族の代表者であってみれば、いずれその子孫がそこらに遺っておってもしかるべき....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
でしいてこの手長明神と、饗宴の手長との間に関係を求めるならば、自分はやはりこれを先住民の意に見て、もと饗宴に手長、足長族を使役したのが起原だと解したい。一段と低....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
を呼ぶに夷神の称をもってすることの理窟が聞こえなくなる。ヒナガミとは日本民族が、先住民すなわち夷人の神として呼んだ名称であらねばならぬ。 さればもし先住土人が....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
すでに各地に人民は居りました。所謂国津神の系統の民族です。そこへ天孫民族が来て、先住民を撫育し、これを同化し、互いに寄り合って日本民族は出来たのです。その中でも....