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先供
「先供〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先供の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
がない、死を極めておいでなすって見れば仕方がないによって、手前此の場で割腹致しお
先供《さきとも》を致す」 か「私《わたくし》も供《とも》にお
先供致します」 ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たのは待ちに待たれた島津のお道中でした。しかも、先刻容子探りに早駈けさせた両名が
先供を承わって、その報告に随い、今日ばかりは素通り出来まいと早くも用意したのか、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
けですが、 「東海道は一本道じゃ。江戸のほうからまいる旅人に気をつけるようにと、
先供《さきとも》によく申せよ。どうも余は、今にも主水正から使いがありそうな気がし....
「尼になった老婆」より 著者:田中貢太郎
気の早い者は、それでも、もう、なむあみだぶ、なみあみだぶ、と念仏をはじめました。
先供をしている寺侍の笠が見えたかと思うと、門跡様一行の行列が見えてまいりました。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な夜な一人歩きして、闇を喰い、血を吸わねば生きておられない人。 今晩は一人、お
先供《さきとも》があるまでのものです。 つまり、飛騨の高山の貸本屋鶴寿堂の若い....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
い今し方立ち去ったのだろう。寒い! どっちみち帰るとしよう」 四 御
先供は赤川大膳、先箱二つを前に立て、九人の徒士、黒積毛の一本道具、引戸腰黒の輿物....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
を押して見た。 「どなたでござるな?」と門内からすぐに答える声がした。「土居様お
先供ではござりませぬかな? しばらくお待ちくだされますよう」 しばらくあって門....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
(卜伝)にしても、東海道を上下する折は、いつも六十人ぐらいな従者門人をひき連れ、
先供の者には拳に鷹を据えさせ、乗換馬二頭を率かせて歩いたとあるから、その行装に威....