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「先導〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先導の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
運の好い男」を誇っているのが、何だか便りのようにも思われて、私と弟とは、その男に先導されて、闇の中を、行けるところまで行くことにした。 焼砂が足の指先に、ザク....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
かれる部屋なんです。室内の生物たちを、あまりからかわないで下さいまし」 バラの先導で、一行は恐る恐る室内に足を踏み入れた。 途端に、なによりも早く一行を愕か....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
出さなかった。自然科学的教養はただ薄い仮漆にすぎなかったのである。そうして国民の先導者らは文化に対する最も野蛮な暴行を犯した。たとえばシーザーはアレキサンドリア....
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
る困厄の信者の身に及ばざるを得ないのである、而かも信者は悲まないのである、信仰の先導者なるイエスは其の前に置かれたる喜楽に因りてその恥をも厭わず十字架の苦難を忍....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
以て、高度七千メートル、時速百八十キロ、略西方に向けて航空中なり。尚、該隊には、先導偵察機五機、戦闘機十四機を、随行せしめつつあり。終り」 これを聞いた将校た....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
老先生が朝食後ひどく眩暈を催して水にはいれぬことになってしまったので、小初先生が先導と決った。 十時頃から靄は雨靄と変ってしまった。けだるい雨がぽつりぽつり降....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
して謙信は十二分の勝利である。 妻女山に向った甲軍は、地理に明かな、高坂弾正が先導で、月の西山に没する頃には海津を発し倉科の山越しに妻女山へむかった。しかしこ....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
に易え、帝都の政化を億万|欺年に施すは方寸の中に在り」と書いて居る。朝鮮は宜しく先導の役目を尽すべしと云うのであった。 朝鮮の王朝では驚いて為す所を知らず、兎....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
て、色ごとでギャングを手なずけたと見るのが至当のようである。よって猿田彦は天孫の先導に立ち、任終って、故郷の伊勢五十鈴川上に帰るに当り天のウズメに送ってくれと同....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、どうせ花を見ない私である。久米ノ仙人の末流さ。 神武天皇が熊野から八咫の烏の先導で吉野にかかったとき、尾のある人間が井戸の中から出てきて、その井戸が光った。....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
いたと思うと、あたりがいつとなく静かになり、水兵が二人、鎗を持って露払いのように先導して入場してくる。それから、二、三人の閣僚や、軍令部長などが大統領の前後に、....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
でも、此処にこうしておられる体ではござりませぬ。私は直ぐに馳せ戻り、あの葬式のお先導をして、小船を漕がねばなりませぬ。(女子に一礼し)お嬢様、これでごめんをこう....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼は性急で、無分別で、そして軽はずみだった。みずから軍の主力から抜け出し、少数の先導兵とともに、ウマを馳せて敵地をよぎり、ルウアン市包囲について軍議すべく、フラ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
スの荒された都から、 新しく飾られた 古い御先祖の御殿に お連戻になったのです。先導の女パンタリス(合唱の群を率ゐて。) 皆さん、歓楽で取り巻かれた唱歌の道を離....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
に靴の上にカンジキを縛りつけて、下の方から融けかけた雪を踏みしめ踏みしめ、伊藤君先導のもとについて行く。折々その表面を踏みぬいて、カンジキ著けたまま太股の辺まで....