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先日来
「先日来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先日来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
出口へ引きかかる。先生は煙管《きせる》を握ってごほんごほんと咽《むせ》び返る。「
先日来た時は朗読会で船頭になって女学生に笑われたといっていたよ」と主人は笑いなが....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
んから報じて来たところを見ると、相当塀や瓦をやられたことと思う。 五月一日 ◯
先日来二度朝、立川へB29が大挙来襲、昨日などは硫黄島からP51、百機も参加した....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
落ちて居る。径は稀に渓流を横ぎり、多く雑木林を穿ち、時にじめ/\した湿地を渉る。
先日来の雨で、処々に水溜が出来て居るが、天幕の人達が熊笹を敷き、丸木を渡しなぞし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
である。いよいよ怪しんで厳重に詮議すると、彼も遂に鏡の一条を打ちあけた。そうして
先日来の議論はみな彼女が傍から教えてくれたのであることを白状した。 そこで、念....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
(?)のやくざです。 いつのまに、このやくざ野郎、こんなところまで来やがった?
先日来は、尾張名古屋の城のところで、金の鯱《しゃちほこ》を横眼に睨《にら》みなが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
今までこみ上げて来た感情のために、それがうつらなかった。人がいる、人がいる。
先日来、大挙して騒々しく示威運動を海辺で試みていたのが、この二三日、ぱったり止ま....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
帝国芸娼院というのは、洋妾《ラシャメン》立国論と共に、こいつの二大名案であって、
先日来て、べらべらと能書をしゃべり立てて行った。それでは誰か本気に取上げる旦那が....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
》るという目的《あて》もないから、お前さんにも無理な相談をしたようなわけなんだ。
先日来《こないだから》のようにお前さんが泣いてばかりいちゃア、談話《はなし》は出....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
たは今日中に立退きますか。いえ、今日中に立退いて下さい」 「今日中はムリですよ。
先日来、駅との談合で、明朝荷物を送りこむ手筈になってるのです。用意はできています....
「恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
ようと思って、取りあげたが、意外に重かったので、これはと思って下に置くと同時に、
先日来の脅迫状のことを聯想したのである。 直ちに警察に電話をかけて委細を告げる....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
いますが、どうですか。 ……では、そのはなしをすることにしましょう。 実は、
先日来、大隈未亡人|綾子刀自が御重体であると新聞紙上で承り、昔、お見知りの人のこ....
「春」より 著者:岡本かの子
その後、毎日午後になると玄関傍の格子戸をそっと開けては誰かの来るのを待った。――
先日来た制服の大学生の来るのを待つのだった。昨日も、一昨日も、今日も明日も来よう....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
勘の字、われも来るか。」 勘弁勘次と並んでぶらりと合点小路を立出でた釘抜藤吉、
先日来の富五郎捜しで元乾児の影法師三吉に今度ばかりは先手を打たれたこと、おまけに....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
た。あたりは森閑として、植込には、西に傾いた日が、さびしく照って、四月とはいえ、
先日来の気狂い気候で霜枯れのような寂しい感じが漂って居た。 康雄が先に立って中....
「落日の光景」より 著者:外村繁
な恐怖は感じない。実を言えば、私は竊かにひどく不逞な企みを思いついたからである。
先日来、私は微熱が取れず、御茶ノ水の病院で、内科の精密検査を受けた。その結果、私....