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先発
「先発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先発の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
先へ遣っておいた方がよかろう」というので、二、三里先へ行って待っていろと命令して
先発させ、一行は或《あるい》は山水の奇勝を写真に撮り、或いはゆるゆる写生などをし....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
に会って、それとなく黒船の様子をきいてみた。 役人たちの話によると、この二艘は
先発隊で、大将ペリーはまだ来ていない。その上、漢語ばかりでなく、オランダ語を話す....
「乱世」より 著者:菊池寛
二日にわたって決しなかった。そのうちに、鎮撫使の橋本少将、柳原侍従が、有栖川宮の
先発として、京師を発したという知らせが早くも伝わった。 その知らせに接して、評....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
谷邸に帰り着いた私達は、重い荷物を提げて崖道を登って行った。 私達の留守の間に
先発の警官達が着いたと見えて、崖道を登り詰めると、顔馴染の司法主任が主館の方から....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
を持て余し気味である。此時刻には、秀吉の大軍も木の本辺に充ち満ちて居たのである。
先発隊は田上山を上りつつあったのであるが、そのうち誰云うとなく、盛政の陣中で、秀....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ろうとした。その途中、親しい友をたずねて酒の馳走になっているうちに、行李はすでに
先発したので、汪はひとりで馬に乗って出ると、路を迷ったものとみえて、行けども行け....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
な馬鹿な名をつける奴はないからね。」 この友人は、近く広東へ乗込む孫逸仙一行の
先発隊として、あしたの朝上海を出発するのだった。したがって、もしその晩会えなけれ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
て通路が開かれ、ギンネコ号の乗組員が五名、どかどかと司令艇のなかへはいってきた。
先発は、ひげの老艇長スコール。そのあとに長身でやせぎすの事務長テイイがらくだのよ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
探険船を用意して、いま恐竜島の附近の海面までのりつけたものらしい。 十名の
先発隊員 「あ、火が見える。恐竜島に火が見える」 水夫が、マストの上でさけんだ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
て、山岸中尉らの搭乗した彗星二号艇が出発した。これもうまくいって、みるみるうちに
先発艇のうしろに追いついてしまった。北の鬼影山の頂の上空に、二つの艇は二組の尾を....
「怪塔王」より 著者:海野十三
からんか」 と怪塔王は、じりじりしています。 「ああ、警報ベルが鳴っています。
先発隊からの無電報告らしいですよ」 別の黒人が、怪塔王のところへ駈けてきました....
「空襲警報」より 著者:海野十三
信兵がツカツカと室に入ってきて、一枚の紙片を軍曹に渡した。 「あッ。……ただ今、
先発隊の第二号機から通信がありました。――『本機ニ二三〇三地点ニ達セルモ敵機ヲ発....
「西航日録」より 著者:井上円了
についたのであった。) 新橋発車 決意一朝辞帝京、学生千百送吾行、鉄車将動煙
先発、万歳声埋汽笛声。 (意を決してこの日東京に別れを告げる。ときに学生千余人が....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
中へ墜落する訳で、時々ヒヤヒヤさせられる。翌二十九日、三浦祠官は朝早くから金沢へ
先発せられ、自分は深沢君とともに、またも箱雪車に送られて、後三年の役の遺蹟たる金....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
込んだ時には、第三班のそれらより恐らく一時間は遅れていたろう。 と見ると、もう
先発の一群は黒蟻のように、北寄りの緑の斜面を、黙々と螺旋状にのぼっている。角錐形....