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「先進国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

先進国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
が問題だ。衆議まちまち、なかなか決まらない。 騒いでいると、英仏独のいわゆる三先進国が、めいめい自分の国へ来てもらいたいので、それぞれ有利な条件を持ち出し、自....
道標」より 著者:宮本百合子
化)という問題にしたってね。云おうと思えばいくらでも悪口は云えますよ。たしかに、先進国では、そんなことはとっくにやっちまっているんですからね――しかし、ロシアで....
惜別」より 著者:太宰治
年、二十二歳の二月、無事横浜に上陸して、日本だ、これが日本だ、自分もいよいよこの先進国で、あたらしい学問に専念できるのだ、と思った時には、自分のそれまで一度も味....
政治と作家の現実」より 著者:宮本百合子
から学んだ。ソヴェト市民の淳朴な感情には、民族的偏見というものがなくて、文明的な先進国として、資本主義国の文化にたいするものめずらしさや、判断を加えることを遠慮....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
分に於て部分的に親善を加え、言葉通り共存共栄の実を挙げ得ることになる。日本という先進国の眼の前で、資本主義化されねばならぬ支那、三民主義から始めて蒋介石主義を含....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
士はこの国の学術研究が振わない原因を述べて、科学者に猛省を促しているが、資本主義先進国の急速な発展にやっと追いついたこの国の科学界に、科学研究の不振が叫ばれるの....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ン・プリングルとチェスタア・コンクリン共演の喜活劇を上映していた。ほかのいわゆる先進国、ことに日本の私たちは、もっとシンプルな享楽を享楽し、より謙遜な歓喜を歓喜....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
いう有様では、一般小売商店にとっては少なからぬ脅威であります。 これについて、先進国である欧州においての百貨店の営業振りと、これに対する個人商店の対抗振りとを....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
と公言しても恥ずることはないし、また実際に当たっているのである。英米独仏いずれの先進国にしても、経済上発展を遂《と》げたのは個人の利益を主としたからである。 個....
調査機関」より 著者:中井正一
という、跛行的な進化の状態であった。社会全体がバランスして能率化している、という先進国の形態にはなお大きな隔たりがあった。 2 高度の産業技術を基盤として成....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
論的|勧進元《かんじんもと》として、親切に後進を見ているようだ。 だが、欧米の先進国に比して、日本にはまだ、文壇の第一線に立つような閨秀作家は見られない。紫式....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
不思議とするには当らない。日本は汽船の前史を所有しなかったからこそ、汽船の後史を先進国以上の組成において、つまり前史時代の雑物を含まない序列で、所有することをえ....
黒船来航」より 著者:服部之総
のけっかとしての不平等条約と、その不平等条約によって保障された不当な利潤によって先進国の地位が保たれてきたのであった。 問題はどうしてアメリカが日本開国の先鞭....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
なった。これら二つのいずれの場合にも共通な点は、外交の触手がふれ合うようになった先進国の文明を取り入れて、自分を補強し変貌することが、その先進国を相手にまわしな....
美食多産期の腹構え」より 著者:北大路魯山人
力ある精神にまではおぼつかないのではないか。ヨボヨボ老人の多数が公園に憩う風景を先進国に見る事実は、とくと考えて見る必要があろう。私の言う栄養薬的料理、それは小....