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先頭
「先頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
先頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
でございます。」と答えた。
その時|俄《にわか》に人のけはいがして、あの老婆を
先頭に、十五人の若い女たちが、風雨にめげた気色《けしき》もなく、ぞろぞろ洞穴《ほ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
を鳴らして行くのは、悲壮な光景に違いなかった。現に指揮官のM大尉なぞは、この隊の
先頭に立った時から、別人のように口数《くちかず》の少い、沈んだ顔色《かおいろ》を....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
から抜き出した。彼れが鞭《むち》とあおりで馬を責めながら最初から目星をつけていた
先頭の馬に追いせまった時には決勝点が近かった。彼れはいらだってびしびしと鞭をくれ....
「親子」より 著者:有島武郎
って、彼の周囲には、荒くれた北海道の山の中の匂いだけがただよっていた。 監督を
先頭に、父から彼、彼から小作人たちが一列になって、鉄道線路を黙りながら歩いてゆく....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
従って活きようと思う心地はなかった。その頃にフランシス――この間まで第一の生活の
先頭に立って雄々しくも第二の世界に盾をついたフランシス――が百姓の服を着て、子供....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
見えないのであった。しかしそのうちにも偉大な進歩は遂げられた。そうした中でも最も
先頭に進んでいたのは多分エジプトの僧侶たちであったらしく、彼らがギリシアの万有学....
「古狢」より 著者:泉鏡花
女中頭ではあるし、披露めのためなんだから、美しく婀娜なお藻代の名だけは、なか間の
先頭にかき込んでおくのであった。 ――断るまでもないが、昨日の外套氏の時の落雁....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
打つかりそうなのを、軽く身を抜いて路を避けた、お米の顔に、鼻をまともに突向けた、
先頭第一番の爺が、面も、脛も、一縮みの皺の中から、ニンガリと変に笑ったと思うと、....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
た皇帝の使臣たちは、ラザルスのうしろから結婚式の行列のように騎馬でつづくと、その
先頭では高らかに喇叭を吹き鳴らして、皇帝の使臣のために道を開くように人々に告げ知....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
速出掛けると致そう。』 お爺さんはいつもの通りの白衣姿に藁草履、長い杖を突いて
先頭に立たれたのでした。 浪打際を歩いたように感じたのはホンの一|瞬間、私達は....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
得ぬ。本人も本人だが、その存在を許す周囲の人達も人達である。日本民族が精神文化の
先頭に立ちて、世界を率いる資格の備わるのは、そも何れの日であろう! ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
彼には自分とそっくりな仲間が三、四人いて、みな彼を師表と仰いでいたが、その連中の
先頭に立って、彼はあたりをのしあるき、四方数マイルにわたって、喧嘩であろうと、娯....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
いる。 海豚が陸へ上った恰好です。 仕切の竹で、これと向合い、まばらな見物の
先頭に、ぐんなりした懐手で、悄れた鰭のように袖をすぼめていた、唐桟柄の羽織で、黒....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
プラスになった。実際活動としては演説百姓の異名で全国をぶち歩き、またデモとなれば
先頭に飛び出したので“デモの沼さん”ともいわれた。昭和五年のころと思うが、メーデ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た。 奇襲的効果は甚大であった。セダンの破壊口からドイツ軍は有力な機械化兵団を
先頭として突入し、一九一八年三月攻勢にルーデンドルフが考えたようにエーヌ、オアー....