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光りか
「光りか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
光りかの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
里の声は湿《うる》んできこえたので、林之助はそっと横顔を覗いてみると、彼女は月の
光りから顔をそむけて袖のさきで眼がしらを拭いているらしかった。おとなしい林之助の....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
欒《まどい》の花じゃと皆も言うている。夜の灯に照り映えたら、その美しい顔が一段と
光りかがやいて見えようぞ。来やれ、来やれ。あの賑わしい方へ……」 手を取らぬば....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
んで、にわかに十年も年を取ったように見えたそうですが、それでもその眼は生きいきと
光りかがやいていました。モデルの少年も馬もみな元気がいいので、黒太夫一家でもまず....
「わが町」より 著者:織田作之助
日本人であらいでよ」 と、言う者が出て、そして、あとサノサ節で、 「一つには、
光りかがやく日本国、日本の光を増さんぞと、万里荒浪ね、いといなく、マニラ国へとお....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
誰の罪? 12 苦心して学徳をつみかさねた人たちは 「世の燈明*」と仰がれて
光りかがやきながら、 闇の夜にぼそぼそお伽ばなしをしたばかりで、 夜も明けやらぬ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
まことに困難な註文であるが、実際それでなければ、完全に顕幽の境を突破して、百代に
光りかがやくような優れた通信、優れた現象は獲られそうもない。断食に対する注意など....
「眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
美しいものがあらわれました。たぶん十五六くらいの年ごろのお姫さまが、こうごうしく
光りかがやくすがたで、眠っていたのです。あっと、おどろきながら、王子はふるえる足....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
ことがなかったものですから、びっくりして声を立てました。果物はいろいろさまざまに
光りかがやいて、見ている人たちがまぶしがるほどでした。 王さまもおおどろきにな....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
か小説の大家が、晩年におけるゑ津さんの生活のデタイルスを叙写してくれるなら、必ず
光りかがやくところのある女性になるだろうと私は今でもおもっている。 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にツジツマを合せたから、日本神話はダブッてもいる。神武天皇を案内した金鵄は、全身
光りかがやくという猿田彦に当るのであろう。猿田彦も天のヤチマタに立ち、顔を合せる....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ったにきまっていや。高い水を売りつけてボッたんだね。貴重な水だから、濁っていても
光りかがやくさ。 吉水院の前には珍しく清水があったし、名も吉水だから、吉野をひ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
も退治したように遠慮会釈なく野蛮人扱いにされて、アベコベに退治した方の側はいつも
光りかがやく英雄と相成っているではないか。 むろん統治の方便として、それだけで....
「西航日録」より 著者:井上円了
天の下は王土なり、率土の浜は王臣なり、日本狭しとなげくなよ、異国遠しと思ふなよ、
光りかがやく天ツ日の、照す所は皆我地、狭き国にて眠るより、出でゝ働け四千万、大和....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
これは素敵だ、これは素敵だで、とうとう私一人で食べ尽してしまった。 そうして
光りかがやく紅のトマト畠を想像して見た。そうした北国の野菜畠の外光はどんなに爽快....
「わが町」より 著者:織田作之助
本人であらいでよ。」 と、言う者が出て、そして、あとサノサ節で、 「一つには、
光りかがやく日本国、日本の光りを増さんぞと、万里荒浪ね、いといなく、マニラ国へと....