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「光力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

光力の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
キというアイヌだった。その老人が樺炬火《かんばたいまつ》をかざして、その握り方で光力を加減しながら、川の上に半身を乗りだすような身構えで、鰭《ひれ》や尾を水から....
思い出す事など」より 著者:夏目漱石
び》のように疾《と》く閃《きら》めいた。余は生れてからこの時ほど強くまた恐ろしく光力を感じた事がなかった。その咄嗟《とっさ》の刹那《せつな》にすら、稲妻《いなず....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
は暗くなり、反対にこの黒点が消えると明るくなる。黒点の強さが消長すると一つの星の光力は減ったり増したりする、というのである。この、種々の星の光力の変化に対する説....
地球要塞」より 著者:海野十三
機械室のエンジンは、ぐぐッと鳴って、ひどい衝撃をうけた。電灯は、今にも消えそうに光力を失った。 一秒、二秒、三秒! 「ああ、燃える、燃える、燃える……」 久....
火星兵団」より 著者:海野十三
は放言した。 中天にかかる恐怖の星モロー彗星は、日ごとに大きくなり、光力を強めていった。 もうそのころには、夜間だけではなく白昼でさえも、モロー彗....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
見ると田舎《いなか》の電燈料が東京市内にくらべて遙かに高い、高いのはいいとしても光力が甚だ弱くてけちである。それから朝夕の点滅の時が如何にもしみったれという感じ....
物理学の応用について」より 著者:寺田寅彦
これだけの区別をしてもまだ問題は曖昧である。光線が海水中に進入して行く時にはその光力は光の色によってそれぞれ一定の規則によって吸収されだんだんに減じて行くが、ど....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
のであった。舞台の奥から機関車のヘッドライトが突進して来るように見えるのは、ただ光力をだんだんに強くし、ランプの前の絞りを開いて行くだけでそういう錯覚を起こさせ....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
その時私は活動写真はこんなに明るいものかと思つて驚いた。いなかの館とは映写の光力が違うし、それに写真が新しいから傷んでいない。おまけに田舎は一、二年は遅れて....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
はまだ少し気になるので、信号燈を持出してモールスの手燈信号をしてみた。が、それは光力が不充分で向うの船まで届かないのか、その不思議な停止船からは何らの応答もなか....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
なるを知らず。夜十時に至りようやく太陽を失うも、天なお明らかにして昼のごとく、星光力を失い、ただ二個の星宿を認むるのみ。夜半試みに書をひらきて検するに、四号文字....