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光度
「光度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
光度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
に至る派手《はで》やかな色調が、黒味を帯びて飽和の度の減じたものである。すなわち
光度の減少の結果生じた色である。茶色が「いき」であるのは、一方に色調の華《はな》....
「癩」より 著者:島木健作
機会もなかったわけである。彼が夜遅く帰ってくると、岡田は寝ていることもあったが、
光度の弱い電燈を低くおろして何かゴソゴソと書きものをしていることもあった。朝など....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
光にしたような雲のない空が、息もつかずに、凝然として延び広がっていた。いろいろな
光度といろいろな光彩でちりばめられた無数の星々の間に、冬の空の誇りなる参宿が、微....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
諸体の比重/光の速度/小遊星/二重星/シーの仕事/恒星の大きさ/恒星の流れ/恒星
光度に関するカプタインの推算/二重星の離心的軌道/その説明/恒星の温度/太陽系に....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
ろする斑点を意固地に見据えて、ついでに肖像画の全貌をも眺め取った。幸い陽の斑点は
光度が薄かったので、肖像画の主人公の面影を見て取ることが出来た。金モールの大礼服....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら発して、画面を水平に撫でている光線が、それに当るのですよ。すると勿論、色彩から
光度の方に、本質が移ってしまいます。ですから、黄や黄緑のような比較的
光度の高い色....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
、するすると一度にほごれ広がるものと見える。それでからすうりの花は、言わば一種の
光度計のようなものである。人間が
光度計を発明するよりもおそらく何万年前からこんな....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
その数千分の一以下に下げる事はできぬ(もっとも細かいものの見える見えぬはその物の
光度と周囲の
光度との差によりまた大きさよりはむしろ視角によるが)。そしてその物か....
「備忘録」より 著者:寺田寅彦
火とか称するものはどうであろう。なるほどアルミニウムだかマグネシウムだかの閃光は
光度において大きく、ストロンチウムだかリチウムだかの炎の色は美しいかもしれないが....
「三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
だけ気流をならしておいて、その中で養ってあるとんぼにいろいろの向きからいろいろの
光度の照明をして実験することもできなくはない。しかし実験室内に捕われたとんぼがは....
「小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
簡単な説明をしてやってちょうど見えていた「織女」のすぐ隣のベータ・ライラの面白い
光度の変化を注意させた。それから夜ごとに気を付けて見ていると果して天文雑誌にある....
「物理学の応用について」より 著者:寺田寅彦
のである。それで問題も物理的に明白な意味のあるものにするには、例えば海面における
光度の百分一とか千分一に減ずる深さ幾何とかいう事にしなければならぬ。このように問....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
伸びて、するすると一度にほごれ拡がるものと見える。それで烏瓜の花は、云わば一種の
光度計のようなものである。人間が
光度計を発明するよりもおそらく何万年前からこんな....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
会することが出来たのさ。その結果は何うであったか? まず東京のネオンサインよりも
光度に於て強く色彩に於て複雑なこの都会のネオンサインの美観を礼讃しなければならな....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
囲に白虹が出来、なお太陽を中心として十字形の虹が現われるのだが、その交叉点が殊に
光度を増すので、真の太陽の周囲四ヶ所に光体に似たものを現わす現象で、北極圏内には....