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「光束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

光束の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球盗難」より 著者:海野十三
くつかの丸い枠をとおるたびにその紫色が濃くなり、やがて最後には深い藤色の円柱状の光束になった。その光束の行先を辿ってゆくと、一つの遮蔽膜にぶつかった。――ところ....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
不便な点であって同時にすぐれた点である。ガス体の分子やエレクトロンの集団あるいは光束の集合場において各個部分の状態を論ぜんとしても普通の「時」を使う力学は役に立....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
る。ただ一人山頂の櫓に回照器(ヘリオトロープ)を守って、時々刻々に移動する太陽の光束を反射して数十キロメートルかなたの観測点に送る。それには多年の修練によるデリ....
異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
らして行くのである。誰か旧|魚河岸の方の側で手鏡を日光に曝らしてそれで反射された光束を対岸のビルディングに向けて一人で嬉しがっているものと思われた。こういういた....
札幌まで」より 著者:寺田寅彦
る。その前方遥かに七秒、十三秒くらいの間隔で光るのは竜飛岬の燈台に相違ない。強い光束が低い雲の底面を撫でてぐるりと廻るのが見える。青森湾口に近づくともう前面に函....