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光来
「光来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
光来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
。太宰治殿。清瀬次春。二伸。当地ハ成田山新勝寺オヨビ三里塚ノ近クニ候エバ当地ニ御
光来ノ節ハ御案内仕ル可ク候。」 月日。 「俺たち友人にだけでも、けちなポオズを....
「倫敦消息」より 著者:夏目漱石
シャッター」が下りていて、その一枚一枚のすき間から御天道様《おてんとうさま》が御
光来である。ハハーいよいよ春めいて来てありがたい、こんな天気は倫敦じゃ拝めなかろ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
そろ》。……」
別段くるにも及ばんさと、主人は手紙に返事をする。
「今度御
光来の節は久し振りにて晩餐でも供し度《たき》心得に御座|候《そろ》。寒厨《かんち....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ん一大事、どうしようかと存じておりました処へ、実に何とも思いがけない、不思議な御
光来で、殊にそれが慈善会にいらっしゃる途中などは、神仏の引合わせと申しても宜しい....
「骨董」より 著者:幸田露伴
ち唐氏の旧蔵の名物で、わざとにも御評鑒を得たいと思っておりましたところを、丁度御
光来を得ましたのは誠に仕合せで」という談だ。趙再思はただハイハイといっていると、....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
方より人をもってご奉行職に申しあげおくべくそうろうあいだ、右お含みおしのびにてご
光来わずらわしたく、万事はお目もじのうえにて、あらあらかしこ」 書き出しのひと....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
う不可い。水の上で持上って、だぶりだぶりと煽を打つと、蘆がまた根から穂を振って、
光来々々を極めてるなんざ、情なかろうではないか。 しかも幅一間とは無いんだよ。....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
りたがる人に強い人はいないものだが、血気のころは私も覚えのあることだ。せっかく御
光来のことだから、お気に召すように打ってあげよう。その代り、いいかね、一番手直り....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
らくと、小袴をつけた若侍が、恭しく現われた。 「これはこれは秋山先生、ようこそご
光来下されました」 「逸見先生に御意得たい。この段お取次下されい」 「は、先生に....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
た。誰にむかっても、低くあたまを下げないのが、若松屋惣七なのだ。
「せっかくの御
光来に、他行をしておりまして、失礼をいたしました」
「いや、わたしこそお留守に上....
「曲馬団の「トッテンカン」」より 著者:下村千秋
にとぞ皆さん、それからそれへとご吹聴下され、にぎにぎしくおはやばや、ぞくぞくとご
光来ご観覧の栄をたまわらんことを、一座一同になりかわり、象の背中に平に伏しておん....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
そながら昔を偲んで来た旨の簡単な手紙を出しておきました。判事からは返事が来て、御
光来の旨は留守番の老爺の知らせによって承知していたが、お上がりになってお茶でも飲....
「活人形」より 著者:泉鏡花
に窺う、八蔵、銀平、時分はよしとぬっと入り、「あい、御免なさいまし。」 「はい、
光来なさいまし、何ぞ御用。と得右衛門居住い直して挨拶すれば、女房も鬢のほつれ毛掻....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の者たちは、来るたびに家といわずに箱といった。箱には客が絶えなかった。神父様のご
光来を迎える日もあれば、物もらいが覗く日もあった。米国従軍司祭が来られて、「これ....
「はつ恋」より 著者:神西清
力の及ぶ限りいつ何時でも奥様のお役に立ちたいと存じている旨を述べ、十二時過ぎに御
光来をお待ちすると伝えるように言いつけた。自分のひそかな念願が、思いもかけず早速....