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光源
「光源〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
光源の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
です。まさに、妖しい白光が起り、内部の膜嚢は動いたのでした。すると、無論その光の
光源が、硝子盤の附近にあれば、事実あの室に人間が潜んでいたか、それとも、超自然の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ころで、お富士様を祀った真光寺を始めとして、例の駒込吉祥寺、目赤の不動、大観音の
光源寺、そのほか大小の寺々が隣りから隣りへと続いていて、表通りの町々も大抵は寺門....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
鏡下で実体を見ることは出来ません。それで、一案として顕微鏡の下に黒い背景を置き、
光源を変えて水平から光線を送るようにしたのですが、その結果始めて、透明の菌だけか....
「海底都市」より 著者:海野十三
つぼの影は一つできる。もしこのとき蝋燭を二本にするとつぼの影は二つになる。だから
光源をもっとふやせば、影はそれに応じてふえる。影を五つも六つも持つことは、らくに....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
齣とか二十齣とかの規定があって、画面がちょうどレンズの前に一杯に入ったときだけ、
光源から光がフィルムをとおして、映写幕のうえにうつるのです。その間は、映写幕は、....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
さい」 「よし、わかった。おれは約束を守るぞ」 「ありがとう――ボジャック、早く
光源を……」 「おお」 ボジャックは、再び台の上の機械にとりついた。スイッチが....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
大きくしてみた。まだはっきりと形は見えなかった。が、とにかく星の光ではなく、別の
光源であった。あのあたりが、さっき脱出した「魔の空間」のある場所かもしれない。方....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
後の世を契ったものをあいそめたその夜の契さえ今は中々うらめしくて彼の物語にある、
光源氏の大将の朧月夜の内侍のかみ、弘徽殿のほそどのも私の身の上にひきくらべて一し....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
せないのがある。小説とは言いじょう、源氏物語の人情物の時代になっても、なおかつ、
光源氏の夕顔の許へ通いつづけたころは、紐のついた顔|掩いをしていたように書いてあ....
「青春論」より 著者:坂口安吾
いたい先刻の「檜垣」の話にしても、容貌の衰えを悩むあまり幽霊になったなどという、
光源氏を主人公にしても男では話にならない。
光源氏を幽霊にすることは不可能でもない....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ていることだ。握られた手のくすぐったい感触は彼の酔心持をなまめかしく掻きたてた。
光源は客席の前まで迫ったが、何事も起らない。光はいたずらに天井を駈けめぐり、
光源....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
、鉄と石とカチ合って出来た火花のようなものでは駄目だ。あの太陽の光のように無限の
光源の中から湧き出して来たようなものが、これこそ真の芸術だ。その作者こそ初めて真....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
る仏の御光(露が鏡面のように働いて、草の葉の面に太陽の像を現わし、また、その像が
光源となり光線が逆もどりして、太陽のあるほうの側に、像ができる。そして、人の眼が....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
源氏物語は、一口に言えば、
光源氏を主人公として書かれた物語である。此光る女御を、「かゞやく日の宮」と書いて....
「作画について」より 著者:上村松園
焔という字は如何にも絵柄にぴったりするので、私はそれに決めた訳です。 葵の上は
光源氏の時代を取材したものですが、私はそれを桃山風の扮装にしました。 思いつめ....