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「光点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

光点の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
》と私の窓を射《い》はじめる。窓を開けて仰ぐと、溪の空は虻《あぶ》や蜂《はち》の光点が忙しく飛び交っている。白く輝いた蜘蛛の糸が弓形に膨らんで幾条も幾条も流れて....
冬の日」より 著者:梶井基次郎
《ちょう》がいるのに驚いた。それの飛んで行った方角には日光に撒かれた虻《あぶ》の光点が忙しく行き交うていた。 「痴呆《ちほう》のような幸福だ」と彼は思った。そし....
地球盗難」より 著者:海野十三
作りつけの人形のように動かない。 すると怪しいかな、突然眼もくらむような青白い光点が、扉の上に現れた。それはジージーと微かな音を立てて見る見るうちに横に小さい....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
場合には、たとえば暗中に振り回す線香の火のような場合ならば網膜の惰性のためにその光点は糸のように引き延ばされて見えるのであるが、普通の照明のもとに人間の運動など....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
が組織される。影は明るくなる。展開してゆく長い一筋の道の上に、一行程ごとに輝ける光点が印せられる。そしてその光点自身は、創造される作品のうちにおいては、太陽系の....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
を感じた。そういう時には、金色の燭台《しょくだい》の一点が燈明に鋭く輝いて、その光点から金色の箭《や》が八方にさしているのを、唯一《ゆいいつ》のすがりどころとじ....