免囚[語句情報] »
免囚
「免囚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
免囚の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
処へ駆けつけた。 「駄目だ。ボースン。奴あ死んでるぜ」 彼は監獄から出たての放
免囚見たいに、青くなって云った。 「何だって! 死んだ? どいつが死んだ?」 「....
「是は現実的な感想」より 著者:宮本百合子
囚の生活、獄中生活が女性に及ぼす精神的の影響等は余り一般に知られていない。例えば
免囚保護という言葉に、はっきり女性の
免囚も含有す、という意識があるか。 従来、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
きてるんです。いいですか、通行券にこう書いてあります。『ジャン・ヴァルジャン、放
免囚徒、生地……――これはどうでもいいことだ、――徒刑場に十九カ年間いたる者なり....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の火薬には、鉄砲をその所有者の顔に向かって発射させる特性がある。
ところで、放
免囚徒ジャン・ヴァルジャンが数日間の逃走の間にモンフェルメイュ付近をうろついたら....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
アール。
デペーシュ。
フォーントルロア、別名ブークティエール。
グロリユー、放
免囚徒。
バールカロス、別名デュポン氏。
レスプラナード・デュ・スュド。
プーサ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
恐れられてる三人の場末浮浪人の住居があった。すなわちクリュイドニエ別名ビザロ、放
免囚徒グロリユー、バールカロス、の三人だった。そしてこの事柄は彼らの上に警察の目....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
方の守り神だった。彼は勲章を辞退したが、ついに市長に推された。ところがひとりの放
免囚徒が、その人の旧悪の秘密を知っていて、その人を告発し捕縛させ、その捕縛に乗じ....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
かより、ずっと立派な気持がひそんでいた。ところが旅行券のやつめ! 黄色なんだ、放
免囚徒と書きつけてあるんだ。そいつをどこに行くにも見せなけりゃならねえし、いなか....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を伝えたので、空也は一方に各種の非人法師の救済者であると同時に、一方ではいわゆる
免囚保護の事を行って、それぞれに生活の道を授けたのであった。 空也はまた殺生肉....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
る。前者とその説は違うが不徹底な程度においては同一だ。そして彼らの名称が、もと放
免囚である事に気がつかなかったのだ。 放免が囚人の放免されたものの名であること....