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免官
「免官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
免官の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
は、それがために、分けて規律の正しい、参謀本部の方は、この新聞が出ない先に辞職、
免官に、なったです。これはその攫徒に遭った、当人の、御存じじゃろうね、坂田礼之進....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
。 これは全く大変な失敗をやったものだった。これが問題になると、どう考えたって
免官の外ないだろう。折角司法官になろうとして、ここまでは来たけれど、到底自分は満....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
た。 「まことに重々恐れ入りますが、これ以上、私は、何も申上げられません。私は、
免官にしていただきたいと思います」 「いや、それは許さん。お前は、あくまでこの問....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ぬ矢先に手塚はこういう報告をもたらした。 「校長が立憲党のために運動したので諭旨
免官となるんだそうだ」 これは生徒にとってあまりにふしぎなことであった。 「ど....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
して、影の形に随うがようであった。 一年あまりして王は給諌の党から弾劾せられて
免官になった。王の家に一つの玉瓶があった。広西|中丞が小さな過失があって譴責を受....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
、快癒までに二週間を要した。彼はその間に、休職を願った。そして一年ばかり過ぎて、
免官の許可を得た。蔭で、田代芳輔の口添があったのは勿論である。 有吉は軍服をす....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
様な真似をするなんぞッて実に卑屈極まる……しかし……待《まて》よ……しかし今まで
免官に成ッて程なく復職した者がないでも無いから、ヒョッとして明日《あした》にも召....
「バキチの仕事」より 著者:宮沢賢治
いで職務《しょくむ》も忘《わす》れて遁《に》げるなんてもう今日限《きょうかぎ》り
免官《めんかん》だ。すぐ服《ふく》をぬげ。と来たでしょう。バキチのほうでももう大....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。――だから、いくたび朝議にかけても一決せず、朝廷も裁決にこまって、ついに実世を
免官とし、大納言|万里小路藤房を、その任にあたらせた。 藤房は、公平厳正な態度....