免許[語句情報] »
免許
「免許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
免許の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
ばかりで、その他の祇園《ぎおん》、西石垣、縄手、五条坂、北野のたぐいは、すべて無
免許の隠し売女《ばいじょ》であった。それらが次第に繁昌して、柳町の柳の影も薄れて....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
の一義を、肝深く銘じた。彼は、馳せて柳生《やぎゅう》の道場に入った。十九の年に、
免許皆伝を許されると、彼はただちに報復の旅に上ったのである。もし、首尾よく本懐を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のお仲間のようですが、それには訳があります。神原という人は馬術の達人で、近授流の
免許を受けていました。近授流というのは一場藤兵衛が師範で、文政の末に一場家滅亡と....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
しく、十二の時に藩の指南番伊達何とかいう人に見出されて、その弟子となって、十八で
免許皆伝を貰った。剣道、柔道、槍術、馬術、行くとして可ならざるはなく、ことに柔道....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
ど繁盛する、値段が途方もなく安いから――天国へ行く切符代の御祈祷も、立派な公民の
免許状も。めいめい速く能を隠すがよい。もしほんとうに重宝だと世間へ知れたならば、....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
を歪め、私には顔の側方を向け、而も一番私に云う強い語気で「ふん、あれでも神伝流の
免許皆伝か。」麻川氏「くどく云うなよ。」赫子「だってとうとう瞞されちゃった。」私....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
おもひ、稲葉には暇乞もせず、ひそかに小谷へ帰り、赤尾美作守、中島日向守に就て勘当
免許あらんことを願ひしに、久政きかず。殊に稲葉が家にかくまはれしものなれば、いよ....
「光の中に」より 著者:金史良
きはじめた。 「李チャンがおばさんにやってくれと買って来たんだよ。あれも今日から
免許状が下りて一人前になったちゅうて喜んでな」 「どうぞお大事にして下さい」やは....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
そこにわれ等の施すべき余地はない。自己満足、唯我独尊、驕慢、自慢、自家広告、自分
免許………何れも皆禁物である。小智小才に走るものは、到底われ等の用具にはなり得な....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
ば気絶するとかいうようなことを多く書きあつめて、素人にもわかり易く、いかにも柔術
免許のような書きぶりで、奥には和泉屋市兵衛殿と記し、松浦弥左衛門という我が名を大....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
ているというだけで、常に反省の実があがつたつもりになり、これだけは特別という自分
免許を作つて、そこには、決して「反省」の鏡をあてなかつた過去数十年の歴史が、今日....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、おもにルムフォード伯とベルナードとが世話をやいた。一八〇〇年一月十三日、国王は
免許状に調印され、かつ協会の賛助員となられ、ウインチルシー伯が会長となり、教授に....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
士として人から恐れられていた。 「小机源八郎のは剣法の正道ではない。邪道だ。故に
免許にはいまだ致されぬが、しかし、一足二身三手四口五眼を逆に行って、彼の眼は天下....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
帯へ突出してぶら下げた形といっては――千駄木の大師匠に十幾年、年期を入れた、自分
免許の木彫の手練でも、洋杖は刀になりません。竹箆にも杓子にもならない。蟻にはもと....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ッチンガム伯爵の創立を仰せつかった。これはあまりにも我慢のならぬことだった。創立
免許状は、はっきりと、授爵理由の一つとして、キャデイズ占領の功によりと書いている....