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兎狩
「兎狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兎狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
珍しゅうないがこれは兎の肛門の辺《ほとり》に数穴あるを指《さ》したので予の近処の
兎狩専門の人に聞くと兎は子を生むとたちまち自分の腹の毛を掻きむしりそれで子を被う....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
上運動会を見に行く気である。 三四郎は元来あまり運動好きではない。国にいるとき
兎狩《うさぎが》りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇《ボート》競漕....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
えないのだった。例の昨日の田圃だと思った木の無い谷では、すでに山猟師がやってきて
兎狩をしているのだった。エホーと声をかけてみたが、彼等は狩に夢中になっているらし....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
はあまり詰込み過ぎたかして、毛布を冠ったまま暫時あおのけに倒れていた。 炭焼、
兎狩の話なぞが夫婦の口からかわるがわる話された。やがて細君も膳を片付け、馬の飲料....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
事は只今と大した相違もないでしょうが、ただ当時の男子にとりて何よりの娯楽は猪狩り
兎狩り等の遊びでございました。何れも手に手に弓矢を携え、馬に跨って、大へんな騒ぎ....
「雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
の勤務を二年兵にまかせきって、兵舎でぐう/\寝ていた。 四 「おい、
兎狩りに行こうか。」 こう云ったのは吉田であった。 「このあたりに、一体、兎が....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
雪が降ったものですからそこへ泊り込みになったです。その時宿主らの連れて居る猟犬は
兎狩に行って兎を喰殺して帰って来るという始末で大変に殺伐な光景が現われて来た。そ....