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「兎耳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兎耳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
《ふる》カードや、ワックスの鑵や、こわれた八|角《かく》手風琴《てふうきん》や、兎耳《うさぎみみ》や、ちぎれたノルウェー・バンドの切れっぱしは、みなひとまとめに....
三国志」より 著者:吉川英治
けた呂布は、 「大耳児。待て」と、呼びかけた。 玄徳は生れつき耳が大きかった。兎耳と綽名されていた。それゆえに呂布はそう叫んだのである。 玄徳は、その声に、....
三国志」より 著者:吉川英治
となどですが……」 呂布は、小耳にはさむと、土気色に顔を変じて、 「だまれっ。兎耳児の悪人め。いつか俺が、轅門の戟を射て助けた恩を忘れたかっ」 と、睨みつけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、武者所の軍簿から、動員される外様大名の名が、端から読みあげられて行った。高時の兎耳も、赤く透いて、はりつめた神経を、ぴんとみせる。 千葉ノ大介、宇都宮三河守、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て光った。……わああっという新田勢の潮の声が体を吹き抜け、ふと彼の病質と肉の薄い兎耳をぴんと尖がらせたのだった。 「来たか! 来たのか?」 「いえ」 と春渓尼....