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児等
「児等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
児等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
に入った。 筑波|嶺《ね》に、雪かも降らる、否諾《いなを》かも、愛《かな》しき
児等が、布乾《にぬほ》さるかも 山の祖神は、平地に禿立《とくりつ》している紫....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
、山へ打つかるように持って行かれる。口や目ばかり、ばらばらと、動いて、騒いで、小
児等の声は幽に響いた。……」 六 「私も不意だから、変に気を抜かれ....
「ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
のであります。色々実験の成績もございますから後でご覧を願います。又病弱者老衰者嬰
児等の中には全く菜食ではいけない人もありましょう、私どもの派ではそれらに対してま....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
る小児、衝と開いて素知らぬ顔す。 画工、その事には心付かず、立停まりて嬉戯する小
児等を※す。 よく遊んでるな、ああ、羨しい。どうだ。皆、面白いか。 小
児等、彼....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
か、と膨れて見える……この影が覆蔽るであろう、破筵は鼠色に濃くなって、蹲み込んだ
児等の胸へ持上って、蟻が四五疋、うようよと這った。……が、なぜか、物の本の古びた....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
ンと蹴倒いて、 「汚れものが、退りおれ。――塩を持て、塩を持てい。」 いや、小
児等は一すくみ。 あの顔一目で縮み上る…… が、大人に道徳というはそぐわぬ。....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
りに通ずるようなしたれば、人通いと繁く、車馬の往来|頻なり。 ここに居て遊ぶ小
児等、わが知りたるは絶えてあらず。風俗もまた異りて見ゆ。わが遊びし頃は、うつくし....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
買い取りて、……」と、誦むともなく口にしたのは、別荘のあたりの夕間暮れに、村の小
児等の唱うのを聞き覚えが、折から心に移ったのである。 銑太郎は、ふと手にした巻....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
からし海人の釣舟浜に帰りぬ」(巻三・二九四)、「あらたまの年の緒ながく吾が念へる
児等に恋ふべき月近づきぬ」(巻十九・四二四四)等の例があり、その結句は、文法的に....
「郷土的味覚」より 著者:寺田寅彦
暗い湿っぽい朽葉の匂のする茂みの奥に大きな虎杖を見付けて折取るときの喜びは都会の
児等の夢にも知らない、田園の自然児にのみ許された幸福であろう。これは決して単なる....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とちがうのかしらなどと思って眺めました。女の子二人はもう大きくもあるのだが、男の
児等とちがっている。稲ちゃんも私も女びいきのくせに男の児の方がすきで、面白い。男....
「さまよえるユダヤ人の手記より」より 著者:寺田寅彦
いてみると、この橋の袂へ猫を捨てに来る人が毎日のようにあって、それらの不幸なる孤
児等が自然の径路でこの宿屋の台所に迷い込んで来るそうである。なるほど始めてここへ....
「エスキス」より 著者:豊島与志雄
大地に対するノスタルジーを忘失したる
児等よ。―― 「冷かな東北の微風、ミルク色の海と湛えた霧のなかに、巖のように聳ゆ....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
き米櫃《こめびつ》に米いでき今一月はよしといふ時 たのしみはまれに魚|烹《に》て
児等《こら》皆がうましうましといひて食ふ時 など貧苦の様を詠みたるもあり。 ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
い。生殖腺に障害が起こり、性欲喪失、精虫欠乏、無月経、不妊などをみる。流産、奇形
児等もみられることがある。乳房も小さくなる。次に弱いのは粘膜であって、充血し、炎....