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「児輩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

児輩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
から出来《いできた》るか、他より伝習して始めて成るかを判ずるにこれら狼に養われた児輩に拠るのほかないと言った、さて人の児がどうして狼に乳育さるるに※《およ》んだ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》がかの地に普通の飛竜で毎《いつ》も天に飛び往き、大盲飛竜より人魂を受けて新産の児輩《こども》に納《い》れる。故に一疋でも飛竜を殺さば、犯人子を産んでも魂を納れ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
多分虚譚であろう。大水の時蛇多く屋根に集まり、わずかに取り縋《すが》りいる婦女や児輩が驚き怖れて手を放ち溺死する事しばしばあったと聞く。 毒蛇が窘《くるし》め....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
保護に頼るを感謝するのみ。 明治三十四年には、我等夫婦に結婚後五十年たるを以て、児輩の勧めにより金婚式の祝を心ばかりを挙げたり。然るにかかる幸福を得たるのみなら....
申訳」より 著者:永井荷風
となし、茶屋の内儀又は妓家の主婦を「かアさん」というのを耳にする。良家に在っては児輩が厳父を呼んで「のんきなとうさん」と言っている。人倫の廃頽《はいたい》も亦極....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
能なる影響を吾人の心霊に与えずとも少なくとも彼の霊的努力は彼がばかにしていた「小児輩」にかなりの勢力がある。この霊的執着の半面には物質を超越せんがために強烈なる....