党争[語句情報] » 党争

「党争〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

党争の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
政権を奪わんと欲するのみ」と、はたしてこの言のごとくならば政党内閣論はすなわち朋党争権論なり、帝政派のこれを攻撃するは至当なり、しかれどもこれがために藩閥内閣を....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
らで。水戸は何もかも早かった。諸藩に魁して大義名分を唱えたことも早かった。激しい党争の結果、時代から沈んで行くことも早かった。 半蔵はこの水戸浪士の事件を通し....
十二支考」より 著者:南方熊楠
というが、噺《はなし》が長過ぎるからやめとする。東ローマ帝国が朝廷の車の競争から党争に久しく苦しみし例もあり。『醒睡笑』には、越前の朝倉家が相撲の争論から、骨肉....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
のせわしい選挙さわぎの最中に阪井の息子が柳の息子の額をわったというので、それを政党争いの意味にいいふらすものもあった。 次第次第に快復に向かった光一は聞くとも....
北へ行く」より 著者:宮本百合子
がよく察せられた。 「支那、大分騒いでいるらしいが――どう云うんだっぺえな――政党争いみたいなもんだっぺえか」 彼はつづけて質問的に云ったが、大学生達の居心地....
一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
の留学生来てますかい」 「あげえ、支那さわいでるが 金なじょにしてるだべ」 「政党争いみたいなもんだっぺ」 〔欄外に〕だんだん尻上りな口調 「民衆の仕合わせ....
条件反射」より 著者:豊島与志雄
は、そしてそれに対して神聖公平な討議を行うのは、平素のことだ。一度議場に臨めば、党争が凡てを支配する。ただ戦術あるのみだ。戦術は直接法現在を基調とする。直接法現....