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党派性
「党派性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
党派性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
、次男以下には国粋教育を施さねばならなくなる。と思っていると、思想上の節操(即ち
党派性)を惜しげもなくなげ捨てることが、却って良心的なことにもなっている。 私....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
されているのだ。「ラップ」はその点に現れているベズィメンスキーの非現実的な機械的
党派性を指摘した。 職場のウダールニクが、妨害分子の中に必ずまじっているに違い....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
ところで作品は書けない。われわれの努力は、より強固にされ、明確にされた政治性――
党派性によって客観的に現実を理解し、文学運動においてつかむべき当面の環をはっきり....
「同志小林多喜二の業績」より 著者:宮本百合子
最近彼が行った右翼日和見主義との闘争は、同志小林がどんなに正しくレーニン主義的
党派性というものを理解し、同志蔵原の実践を発展させているかということを示す、ねう....
「前進のために」より 著者:宮本百合子
こびとをもってこの決議に服する。そして、自己批判によって一層高められたレーニン的
党派性の理解に立って、この決議の実践、大衆化のために努力し、同時に、わが陣営内の....
「科学論」より 著者:戸坂潤
に就ても見出される。尤も社会科学が有つイデオロギー性・社会性、即ちその階級性乃至
党派性は、自然科学の夫に比して、比較にならぬ程顕著であり、又その意義も重大である....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ろう**。――この区別は決して軽視すべきではない。 * 哲学の著しい政治的性格・
党派性は、この螺旋の切線のヴェクトルを考えて見ることによって、画に書くことが出来....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
不離の関係はレーニンの『唯物論と経験批判論』で模範的に見て取れるのであって、所謂
党派性の問題も之に中心を置くのでなければ、匍匐的にしか把握されないだろう。
(念....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
かも知れない。だがイデオロギー性とはそういう意味での政党性(ブルジョアジー内部の
党派性)のことではない。政治的性格――夫がイデオロギー性に相当するが――は、ブル....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
係は唯物史観乃至イデオロギー論に譲って良いと思う(認識・模写・の政治性・階級性・
党派性、それに於ける唯物弁証法としての理論と実践との統一及び歴史と理論との統一、....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
向量を指向するものである。この階級的主観の相対の間に於ける客観的方向量を、真理の
党派性とマルクス主義では呼んでいる。之は当然、実践的模写説の採用する処とならねば....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
り上げるのではない。なる程、科学的立脚点も亦、実は主体的なものであって、階級性や
党派性を持つべきものであるが、併しこの場合の階級的観点や党派的観点なるものと、こ....
「辞典」より 著者:戸坂潤
ミュニズムとなり、又この観念がプロレタリアのイデオロギーとなる。かかる階級性乃至
党派性は、例えば社会学や歴史哲学が決して自覚し得ない点である。 文献――E. ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
までもないことだが、ここには重大な危険が潜んでいるのである。哲学と文学とは、その
党派性を失っては何等の真理へも逢着出来ない。こういう文化の
党派性原則がこの傾向の....
「学界の純粋支持者として」より 著者:戸坂潤
、部分的に真実であることを失うためではない。この点を介して初めて、学問の公共性が
党派性を通じての客観性が横たわるのである。この最終の意味に於ては、私は「学界」に....