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「党類〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

党類の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
れて、どうなってしまうか判らない。女を取り、物を取るのはすべて自分ひとりで、他に党類はない。朝はたらいで顔を洗い、帽をかぶり、白衣を着るが、寒さ暑さに頓着せず、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ところ》、追々増長におよび、猥《みだり》に勅命抔と申触《まうしふら》し在々農民を党類に引入候類も有之哉《これあるや》に相聞き、今般御上洛|被仰出折柄難捨置《おほ....
糸くず」より 著者:国木田独歩
はみんなばかなのさ。』 老人は呼吸を止めた。かれはすっかり知った。人々はかれが党類を作って、組んで手帳を返したものとかれを詰るのであった。 かれは弁解を試み....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
信ずるなり。 当時もしも大学頭をして実際の行政官たらしめんか、林家《りんけ》の党類はなはだ多くして、いずれも論説には富む者なれば、政府の中にたちまち林家の一政....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
けては則ち忘れ、怨を見ては必ず報ゆ。是を以て箭を頭髻に蔵め、刀を衣中に佩き、或は党類を集めて辺界を犯し、或は農桑を伺ひて以て人民を略す。撃てば則ち草に隠れ、追へ....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
富騰は案山子でも、水車でもなかったに相違ない。そしてそのソホトはもと実にクエ彦の党類であったのであろう、との事も既に論じておいた(同上二一頁以下)。古事記に、曾....
人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
、多く人を苦しましむとも、またそれを具体的に述べて、東夷のうち蝦夷もっとも強く、党類を聚めて辺界を犯し、農桑を伺いて人民を略すともある。この姦鬼邪神とはすなわち....
女強盗」より 著者:菊池寛
外に、一つの古い仮面が出て来た。その仮面をかぶって男装して、指揮していたらしい。党類を責めとうたがどんなに、責められても白状しなかった。長官は、自分が使っていた....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
いない。そして、義仲もまた知己ありと瞑すべきではあるまいか。 義仲以下、木曾の党類の首が、東国将士の列から検非違使の手へ渡され、そして、獄門の前の樹に梟けられ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
れる。よしやしからずとするも、彼らが興福寺から扶持離れして後は、世間普通の彼らの党類が行いたと同じ道を行いて、かかる雑芸雑職に生計を求めたことは疑いを容れぬ。な....