入り代り立ち代り[語句情報] » 入り代り立ち代り

「入り代り立ち代り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入り代り立ち代りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鯉魚」より 著者:岡本かの子
》の上司へ突出《つきだ》そうと、手ぐすね引いて睨《ね》めつけています。 大衆が入り代り立ち代り問い詰めても、昭青年はただ 「鯉魚」と答えるだけでした。 「仏子....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あれで首尾よくとっちめてしまった」 「いや町内では、もう大変な評判で、さっきから入り代り立ち代りお礼にやって来ますが、なんでも先生が柔術の達人で、茶袋を手玉に取....
売春婦リゼット」より 著者:岡本かの子
パの鋸楽師と、ママンのマギイ婆さんが珍らしそうに英語名前の食ものを食っている間に入り代り立ち代り獲ものは罠の座についた。しかし、英吉利人は疑い深くて完全に引っか....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
でも追うように追うのがおかしくて堪らないけど、同じ男がくるのだか別の男なのだか、入り代り立ち代り眠るまもなく押しよせてくるので、私たちは昼間でないと眠るまがない....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
触れをいって置きましょう。明治二十三年に初めてこの名称が出来て以来、欠員があると入り代り立ち代り、いろいろの人が撰抜されまして、今日では確か十五名あると思います....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
恩の家の子、老若の女房ども、新古参の盲法師、歌連歌の者、さては田楽、ばさらの者、入り代り立ち代りに詰め切って、ひたすらその機嫌を取ることに努めているが、彼の病い....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
衛の家族が来てもてなしている。また、家中の侍で、平常、巌流に師事している人々も、入り代り立ち代り、ここに詰めて、明後日の十三日を待っているのだった。 「明後日と....