入れ代る[語句情報] »
入れ代る
「入れ代る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入れ代るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
いくらでもつく。しかし藤尾がはたして自分と小夜子を、ぞろぞろ動く黒い影の絶間なく
入れ代るうちで認めたろうか。認められたらそれまでである。認められないのに、こちら....
「草枕」より 著者:夏目漱石
体《てい》である。余はちょっとおかしくなった。 「そうか、これへ」 余は了念と
入れ代る。室がすこぶる狭い。中に囲炉裏《いろり》を切って、鉄瓶《てつびん》が鳴る....
「明暗」より 著者:夏目漱石
あたし見たいに薄っぺらなものは、圧《お》されてへしゃげちまうわ」
「百合子さんと
入れ代るのよ」
「どうして」
「どうしてでもその方が都合が好いんでしょう。百合子....
「真夜中から黎明まで」より 著者:豊島与志雄
はっと眼覚めて起き上る、万象の寝間着の衣摺れの音である。仄暗い夢と輝かしい幻とが
入れ代る気配である。新たに立上ってくるその幻は、物の隅々まで訪れて、凡ての閉じて....
「父の怪談」より 著者:岡本綺堂
を隠してしまうと、一種の寂寥に伴う不安が人々の胸に湧いて来た。なにかまた、それに
入れ代るような不思議が現われて来なければいいがと念じていると、果たして四五日の後....
「三国志」より 著者:吉川英治
はいつも危険が伴うのはあたりまえだ。――袁紹何ものぞ。すべて旧い物は新しい生命と
入れ代るは自然の法則である。おれは新人だ、彼は旧勢力の代表者でしかない。よし! ....