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入側
「入側〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入側の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観画談」より 著者:幸田露伴
てある十五、六畳の室であった。そこを通り抜けて、一畳|幅に五畳か六畳を長く敷いた
入側見たような薄暗い部屋を通ったが、茶の間でもその部屋でも処※で、足踏につれてポ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ざいます。此の寮も大して広い家ではございませんが客席が十五畳、次が十畳になって、
入側も附いて居り誠に立派な住居でございます。普請は木口を選んで贅沢なことで建てゝ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
しぎな生活がつづいている。 二 「御気分はいかがで」 峰丹波は、大きなからだに
入側《いりかわ》の縁をきしませて……表むきはどこまでも、御後室様と臣です。申し訳....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
人も男泣に泣倒れんとする、此時足音いと荒く、 「無作法御免。」 と云うと同時に、
入側様になりたる方より、がらりと障子を手ひどく引開けて突入し来たる一個の若者、芋....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
ざいますが、その以前は帳場より西の方が玄関でございまして、此処に確か十畳の座敷、
入側付きで折曲って十二畳敷であります、肱掛窓で谷川が見下せる様になって、山を前に....
「予言」より 著者:久生十蘭
で、脇間に集まっている女子部時代の仲間に知世子をひきわたし、安部はホールへつづく
入側《いりがわ》になった廊下のほうへ歩いて行った。 一方は広い芝生の庭に向いた....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
花魁正孝はんが来たの、そこへ這入んなましよ」 というので、通って見ると、病間は
入側附きの八畳の広間で、花月床に成って居ります。前に褥を取り、桐の胴丸|形の火鉢....