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「入場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
。 岡村は吾々より先きに門に出て居った。それでも岡村は何と思うてか、停車場では入場券まで買うて見送ってくれた。 予は柏崎停車場を離れて、殆ど獄屋を免れ出た感....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とは強者のみが与かり得る貴族の団欒だ。私は羨しくそれを眺めやる。然し私には、その入場券は与えられていない。私は単にその埓外にいて貴族の物真似をしていたに過ぎない....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
昨年は蜜柑の山だったが、今年は少き由。暢彦はサーカスを亮嗣さんと見てきたそうだ。入場料一円五十銭。小屋がつぶれて大さわぎをしたという。算術をする犬が一番面白かっ....
春昼」より 著者:泉鏡花
ぶずぶと踏抜きますわ。屋根も柱も蜘蛛の巣のように狼藉として、これはまた境内へ足の入場もなく、崕へかけて倒れてな、でも建物があった跡じゃ、見霽しの広場になっており....
怪星ガン」より 著者:海野十三
画見物か、それとも音楽会へいってみますか」 「いやいや、そんなところは、いつでも入場できる。きょうは、めったに見られないところを見物したいのだよ」 「それでは、....
海底都市」より 著者:海野十三
クマ少年は、動く道路を利用し、第十八|歓楽街《かんらくがい》のクラゲ座へ行った。入場してみて、僕はやっぱりおどろかされた。すばらしい劇場だといって、僕がこれまで....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
こんなこともあろうかと、かねてホテルのボーイに手を廻して買っておいた紹介者つきの入場券を、改札口と書いてある蜜蜂の巣箱の出入口のような穴へ差し入れた。 すると....
火星兵団」より 著者:海野十三
がこわれそうなので、その混雑を防ぐために、少しばかり高いお金を支払ってもらって、入場整理をやっているのです。気に入らなければおよしなさい。ただし、命のせとぎわで....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
頸許に、擽ったそうな目を遣った。が、夫人は振向きもしなかった。 「ために、主な出入場の、御当家では、方々のお客さんから、叱言が出ます。かれこれ、大島屋さんのお耳....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
と小屋の前へやつて行つて下足番のおやじにむかつて運動を開始する。もちろん臨時無料入場認定促進運動である。 ところが妙なことにこの運動はいつも効を奏したので、私....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
めた。それは、ドルセット町五十三番のタタム氏が科学の講義をする、夕の八時からで、入場料は一シリング(五十銭)というのであった。 これを見ると、聴きたくてたまら....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
インをしろ。 戸部を残し一同退場。戸部しきりとサインをしている。とも子花を持ちて入場。 とも子 (戸部とは気がつかず次の部屋に行こうとする)あの、ごめんください....
雪柳」より 著者:泉鏡花
御殿町へ上ると、樹林|一構、奥深い邸の門に貼札が見えたのです――鷺流狂言、開興。入場歓迎。――日づけが当日、その日です。時間もちょうどでありました。 舞台では....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
礼拝堂に臨席することなし。臨席の節も、衆人容易に法王に接見することあたわず。当日入場のものは特別の許可を得るを要し、かつ礼服を着用せざるべからず。しかして平日は....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
内にて、市街および植物園を通覧す。当日は祝日にして、諸店閉鎖し、博物館、美術館も入場するを得ず。ただ街上の行人、織るがごときを見るのみ。植物園は川に臨み、前岸の....